矯正歯科の治療は、一般歯科の治療と異なる点が多々あります。第一に治療期間が長く、途中で引っ越しをするケースも珍しくありません。また、矯正歯科の治療は、日常生活に支障をきたすことも少なくないため、トラブルが起こった際にその都度きちんと対応してくれる歯科医院でなければ、最後まで走り続けることは難しいです。
そうしたケースで選択肢のひとつとして挙げられるのが「転院」です。そもそも矯正歯科の治療で転院することは可能なのか?転院できたとしても費用はどうなるのかなど、疑問に思うことがたくさんあるかと思います。今回はそんな矯正歯科の転院に関して、プルチーノ歯科・矯正歯科 四日市院がわかりやすく解説をします。
目次
【1】転院とは
転院とは、今通っている医院から別の医院へと移ることを意味します。人によっては、全身の病気で通院をしていて、引っ越しを機に別の病院へ転院した経験があるかもしれませんね。それと同じように、矯正歯科の治療でも転院が可能なのかどうかは、とても気になる点です。というのも矯正歯科の治療は、最初の段階で基本料などを支払っているケースがほとんどだからです。もうすでに数十万、場合によっては百万円以上の費用を支払っている場合は、転院の可否やその際の費用の清算などに不安を感じることでしょう。
【2】転院することは可能か
結論からいうと、矯正歯科の治療で転院することは可能です。実際、プルチーノ歯科・矯正歯科 四日市院でも、引っ越しが理由で遠方の歯科クリニックに転院された方がいらっしゃいますし、逆に、遠方から来られた方で当院に転院されたケースも珍しくありません。ただし、転院の患者さんを受け入れているかどうかは、矯正歯科の経営方針によって変わってくるため、あくまでケースバイケースといえます。
【3】もし転院することになった場合の手順や費用
何らかの理由で矯正歯科を転院することになった場合は、次の手順を踏むようにしてください。とくに費用の清算に関しては、今現在通っている矯正歯科ときちんと相談することが大切です。
① 担当医への相談
矯正歯科の転院を決めた場合は、何よりもまず担当医に相談することが大切です。就職や進学のために遠方へ引っ越しする場合は、担当医に転院の話を切り出しやすいかと思います。転院をしたい理由が担当医との相性の悪さである場合は、なかなか切り出しにくいかと思いますが、そこは勇気を出して相談しましょう。矯正歯科では、担当医に何も告げずに転院することは、患者さんにとってデメリットしかないからです。担当医との相性の悪さが原因であっても、そのことをきちんと伝えれば相手もわかってくれます。歯科医師はひとりの人間であると同時に、医療人でもあるため、患者さんにより良い環境で矯正治療を受けてもらいたいという気持ちは必ずあります。
② 転院先の医院を決め、相談
続いては、矯正歯科治療の転院先を決めましょう。矯正歯科の転院先を決める際に重要となるのは、「転院を受け入れているか」「今受けている矯正法に対応しているか」「自分との相性は良いか」の3点でしょう。これらはホームページの情報や電話での問い合わせだけで確認することは難しいため、できれば一度、その矯正歯科まで足を運んでカウンセリングを受けておくと良いでしょう。カウンセリングで転院や治療の引き継ぎなどについて相談したら、もう一度、転院前の担当医と面談することになります。
③ 紹介状や治療の資料等引き継げる準備
矯正歯科治療の転院先が決まったら、その旨を担当医に伝えることで、紹介状や治療の引継ぎに必要な情報・資料の提供を受けられます。このプロセスを省いてしまうと、転院先の歯科医師が対応に困ってしまうことがあるため注意が必要です。具体的には、今現在、装着している装置の種類等を把握できないことから、矯正歯科治療をスムーズに引き継げなくなるのです。
④ 費用の精算の実施
もうすでに支払っている費用に関しては、その一部が返金される可能性があります。あるいは、まったく返金されない可能性もありますので、必ず主治医と話し合うようにしましょう。一般的には、矯正歯科治療の進行度に応じて、返金される額が決定します。例えば、個々の歯をまっすぐにするレベリングだけ終わっている段階なら、60%程度の費用が返金されることが多いです。噛み合わせを調整する段階に入っている場合は、20%程度の返金額にとどまります。ちなみに、マウスピース矯正のインビザラインは治療をスタートする段階ですべてのマウスピースの製作が完了しているため、支払った費用がまったく返金されないこともありますので、その点はご注意ください。
【4】転院する際の注意点やリスク
矯正歯科治療で転院する場合は、次に挙げる注意点やリスクを事前に理解しておくことが大切です。
注意点・リスク1:費用が返金されないことがある
矯正歯科治療にかかった費用は、必ずしも返金されるわけではありません。もともとの契約の内容や治療の進行度によっては、費用がまったく返ってこないことも珍しくないのです。また、転院先でも新たに矯正歯科治療の費用が数十万円単位でかかる点にも注意しなければなりません。矯正歯科治療の転院には必ずそうした費用に関するリスクが伴うのです。
注意点・リスク2:治療期間が長くなる
矯正歯科を転院する場合は、必ず治療が中断します。転院先がなかなか見つからなかったり、先方の受け入れ体制が十分でなかったりすると数ヵ月の中断を余儀なくされます。また、転院した後にも精密検査や治療計画の立て直し、装置の付け変えといったプロセスを踏まなければんらないことから、歯並びの治療にかかる期間はどうしても長くなります。
注意点・リスク3:虫歯・歯周病のリスクが高くなる
次の矯正歯科に転院するまでの間は、装置の調整やメンテナンスを受けることができません。とくにワイヤー矯正の場合は装置に汚れがたまりやすいため、虫歯・歯周病リスクが上昇する点に注意する必要があります。転院までの期間に虫歯や歯周病を発症すると、装置をつけ変えたり、治療計画の大幅な修正が必要になったりすることも珍しくありません。
【5】プルチーノ歯科・矯正歯科 四日市院のご紹介
今回は、矯正歯科で転院することは可能かどうかについて、プルチーノ歯科・矯正歯科 四日市院が解説しました。矯正歯科では転院することは可能ですが、費用が返金されない、治療期間が長くなる、虫歯や歯周病のリスクが高くなるといったデメリットを伴う点に注意が必要です。また、本文でも述べたように、適切なプロセスを踏んで転院をする必要がある点にも注意しましょう。
◎当院は矯正の転院に対応しております
イオンタウン四日市のプルチーノ歯科・矯正歯科 四日市院は、矯正歯科治療の転院に対応しております。これまでもたくさんの方が四日市周辺だけでなく、遠方からも転院されていますので、転勤や就職などで引っ越しを予定されている方はお気軽にご相談ください。
◎幅広い矯正治療を行っております
プルチーノ歯科・矯正歯科 四日市院では、マウスピース型矯正装置やマルチブラケット装置を使った成人矯正だけでなく、子どもの歯並びの治療も行っております。小さなお子さんから成人の方まで、気軽に通える矯正の歯医者をお探しなら、ぜひ当院までご連絡ください。プルチーノ歯科・矯正歯科 四日市院では矯正の初診相談を無料で承っております。