歯並びを治療で改善する場合、できるだけ費用を安く、治療期間を短くしたいものですよね。その際、よく検討されるのが「部分矯正」です。歯列の一部分だけが治療対象となるため、普通の矯正治療よりもいろいろな面で負担を軽減できます。今回はそんな部分矯正と通常の矯正との違いや適応できるケース、選択できる矯正法などを四日市の歯医者「プルチーノ歯科・矯正歯科」がわかりやすく解説します。
目次
部分矯正は通常の矯正とどう違う?
まずは部分矯正と通常の矯正の違いからご説明します。
・治療で動かすのは「前歯」のみ
ひと言で部分矯正といっても、ケースによって治療対象となる歯や部位がことなりますが、基本的には「前歯部」のみを動かすことになります。前歯は部分的に治療したとしても矯正による効果が得られやすいです。とくに歯並びの見た目を改善する上では、前歯の部分矯正が有用といえるでしょう。厳密には、前から4~5番目の小臼歯も動かすことはありますが、メインとなるのはやはり中切歯や側切歯、犬歯などの歯並びです。
・通常の矯正(全体矯正)よりも期間が短く、費用も安い
通常の矯正である「全体矯正」では、上下すべての歯が治療対象となります。ワイヤー矯正であれば、すべての歯にブラケットとワイヤーを設置することから、治療期間は1~3年に及ぶのが普通です。費用も総額で800,000~1,000,000円程度かかるのが一般的といえます。
部分矯正では、前歯だけにブラケットを付けるため、全体矯正よりも治療期間が短く、費用も安くなります。マウスピース矯正の場合は、全体矯正と同じようなマウスピースを使いますが、実際に動かす歯は歯列の一部に限られるため、マルチブラケット装置で部分矯正を行った時と同様、治療期間は短く、費用は安く抑えられます。この点は部分矯正を選択する大きなメリットといえるでしょう。治療期間が短いということは、矯正による心身への負担も軽減できることを意味します。
・部分矯正のデメリット
上段でご説明した部分矯正の特徴とメリットを聞くと、万能な矯正法のように感じるかもしれませんね。歯列矯正を受けようかどうか迷っている人の多くは、治療期間が長いことと、費用が高いことがネックとなっています。そうした問題をバランスよく解消できるのが部分矯正なのですが、決して万能ではないということを知っておきましょう。部分矯正では、歯列の一部分だけを治療するため、適応できる症例はある程度、限定されます。
全体矯正でなければ対応できない症例というのは、意外に少なくないのです。また、スペースの不足が大きく、抜歯を余儀なくされるようなケースでも、基本的には部分矯正で治せません。その他、部分矯正では全体の噛み合わせを改善できないなどのデメリットも伴います。
部分矯正で治療できる歯並びと治療できない歯並び
部分矯正の可否は、歯科医院で精密検査を受けてみなければわかりませんが、以下のような傾向は見られます。部分矯正に関心のある方は参考にしてみてください。
・どんな歯並びが部分矯正で治せる?
前歯の位置や傾きが少しだけ悪いケースは、部分矯正で治しやすいです。前の章でも述べたように、抜歯が必要となるようなスペースを伴うケースは、部分矯正では治しにくいものとお考えください。
・部分矯正で治せない歯並びは?
前歯の位置や傾きの異常が大きく、上下の噛み合わせも悪いようなケースは、部分矯正で治すのが難しいです。骨格的な異常が原因の歯並びも基本的には部分矯正で治せません。
部分矯正の治療の方法にはどんなものがある?
部分矯正の治療法としては、ワイヤー矯正とマウスピース矯正の2つが挙げられます。
・ワイヤー矯正
治療で動かす歯にブラケットを接着して、金属製ワイヤーで矯正力を働かせます。最もポピュラーな矯正法なので、皆さんもイメージしやすいことでしょう。前歯だけの部分矯正であっても、ワイヤー矯正の場合は装置が目立ってしまいます。装置によるトラブルが多かったり、歯の移動に伴う痛みが強かったりするなどのデメリットも伴いますが、比較的広い範囲に適応できる矯正法です。
・マウスピース矯正
インビザラインに代表されるマウスピース矯正は、装置が透明で目立ちにくいです。歯の移動に伴う痛みも少なく、部分矯正を快適に進めることができます。インビザラインでは、前歯だけの部分矯正に対応したプランが用意されており、前歯だけマウスピース矯正で治したい方にはおすすめしやすくなっています。ただし、ワイヤー矯正ほど適応範囲は広くはなく、インビザラインで治すのが難しい歯並びもありますので、その点はご注意ください。
四日市プルチーノ歯科・矯正歯科の部分矯正について
四日市の歯医者「プルチーノ歯科・矯正歯科」では、インビザラインの部分矯正に対応しております。
・今話題の「インビザライン矯正」を採用!
当院では、インビザライン・ライトという部分矯正を採用しており、皆さんには快適な矯正ライフを送っていただいています。インビザライン・ライトは、最大14枚までマウスピースを使えるプランで、治療期間は5~6ヵ月程度です。インビザライン・ライトなら、前歯に限定されることはなく、奥歯の部分矯正も可能となっています。ただし、比較的軽度の歯並びの異常に限られます。中等度の歯並びに対しては、インビザライン・モデレートというプランもご用意しておりますので、関心のある方はお気軽にご相談ください。
・歯型採取は1回のみ!さらに光学3Dスキャン「iTero element」で型取り不要
四日市のプルチーノ歯科では、光学3Dスキャン「iTero element」で歯型取りを行えます。お口の中に小型のスキャナーをかざすだけなので、従来の不快な歯型取りは不要です。しかも最初にスキャンしたデータで、治療計画の立案やマウスピースの作製まで行えるのです。インビザラインは、矯正中だけでなく、治療に入る前の段階まで快適さを追求した矯正法といえます。
・治療前に歯並びのシミュレーションができる
光学3Dスキャンで取得したお口のデータは、シミュレーションにも活用できます。クリンチェックと呼ばれる専用のシミュレーションソフトを使って、治療で歯がどのように動いていくのかを確認できるのです。しかも3Dのアニメーションで出力されるため、インビザラインによる矯正効果を視覚的にチェックすることが可能です。これは矯正を検討している人にとっては、非常に大きなメリットといえるでしょう。
プルチーノ歯科・矯正歯科四日市院における部分矯正の費用
四日市の歯医者「プルチーノ歯科・矯正歯科」では、インビザライン・ライトを片顎330,000円(税込)、両顎660,000円(税込)で提供しております。予定していたマウスピースではきれいに治らず、追加のマウスピース作製が必要になった場合は、1回目が9,900円(税込)、2回目以降は片顎で33,000円(税込)いただいております。インビザラインの部分矯正の費用について、さらに詳しく知りたい方は、お気軽にご相談ください。
まとめ
今回は、部分矯正の特徴や通常の矯正との違い、メリット・デメリットなどを四日市の歯医者「プルチーノ歯科・矯正歯科」が解説しました。歯列の一部分だけを治す部分矯正では、費用が安く、治療期間も短く済みます。マウスピース矯正のインビザラインなら、3D口腔内スキャナーを用いることで従来の歯型取りが不要になったり、矯正中のトラブルも少なくなったりしますので、興味のある方はお気軽にご相談ください。インビザラインのメリットだけではなく、デメリットまできちんとお伝えします。
スムーズな診療にあたって事前にご予約をいただご来院いただけますと幸いです。医師ならびにスタッフ一同皆様に安心して治療に臨んでいただき、お口のお悩みを解消できるよう努めてまいります。
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