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親知らずを・抜かないの基準は?タイミングや注意点を四日市駅の歯科が解説

23.02.02

カテゴリ:医院からのお知らせ

鶴田 祥平

この記事の監修者。医療法人鸞翔会の理事長でプルチーノ歯科・矯正歯科の歯科医師。

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誰もが一度は悩むことがある「親知らず」。親知らずは抜くべきものと抜かなくてもいいものがあるという話をよく聞きますよね。ご自身の親知らずがどちらなのか気になることでしょう。そこで今回は、親知らずを抜く・抜かないの判断基準や抜くタイミングなどを四日市駅のプルチーノ歯科・矯正歯科がわかりやすく解説をします。

親知らずは抜かないといけない?

まずは親知らずという歯の基本的な知識を学んでおきましょう。

・親知らずとは

親知らずは、20歳前後に生えてくることが多い永久歯です。その年齢から「親知らず」という変わった名前が付けられています。専門的には第三大臼歯(だいさんだいきゅうし)や智歯(ちし)と呼ばれる歯で、前から8番目に位置しています。前から7番目の第二大臼歯が12歳くらいに生えてくることを考えると、かなり長い期間が空くことになります。その間に永久歯の歯並びも安定し、顎の骨の成長も止まることから、親知らずにはさまざまなトラブルがつきまとってくるのです。詳細は後段でご説明します。

・親知らずの痛みの原因について

そもそもなぜ親知らずに痛みが生じるのか。その点を疑問に感じている方も多いことでしょう。親知らずに痛みが生じる原因としては、以下の つが挙げられます。

原因1:親知らずがむし歯になっている

親知らずがむし歯になっていると、通常のむし歯と同様の痛みが生じます。そして、親知らずというのは、斜めに生えていたり、半分埋まっていたりすることから、他の歯よりもむし歯になりやすくなっています。そのことが原因で親知らずは痛みも出やすいのです。

原因2:親知らずが歯周病になっている

親知らずには、智歯周囲炎(ちししゅういえん)という歯周病のリスクが高くなっています。それは上記のむし歯と同様、生え方が正常ではないからです。食べかすやプラークがたまることで、細菌が繁殖しやすくなっているのです。

原因3:周りの歯を圧迫している

歯茎の中に埋まっている親知らずは、手前の歯を圧迫することがあります。その結果、歯やその周りに痛みが生じるのです。その時の痛みは、親知らずに限定されているものではありません。圧迫を受けている手前の歯やその周りの組織に痛みが生じている場合もあるからです。歯の痛みというのは、出処を特定することが難しいため、何となく親知らずが痛いという主訴で来院される方も少なくありません。

・親知らずが生えてくるときの痛み

親知らずが生えてくるときに痛みが生じる場合もあります。長い間、埋まっていた親知らずが歯茎を破って生えてくる時に、痛みなどの不快症状が生じるのです。この痛みに関しては、それほど心配する必要はありません。親知らずがきちんと生えてきたら、その症状も消えていくからです。親知らずが斜めや横向きに生えてきた場合は、痛みが継続することもありますので、その時は歯医者さんに相談しましょう。

抜いた方がいい親知らずの特徴

ここからは、抜歯をした方が良い親知らずの特徴を解説します。ひとつでも当てはまるものがあった場合は、できるだけ早く歯科を受診しましょう。

・親知らずが原因で手前の歯がむし歯になってしまった

親知らず自体がむし歯になっていなかったとしても、手前の歯がむし歯になってしまったら、積極的な処置が必要となります。手前の歯のむし歯治療を行うことはもちろん、その原因を作っている親知らずは抜かなければなりません。なぜなら、親知らずが邪魔で歯磨きしにくくなっているからです。

・親知らずが「横向き」または「斜め向き」に生えている

親知らずが真っすぐ正常に生えておらず、横や斜めを向いている場合も抜歯が必要となりやすいです。そうした親知らずはそもそも噛み合わせに参加していませんし、清掃性も悪いことがほとんどです。将来的なトラブルが予想されるため、適切な時期に抜くのが望ましいです。

・親知らずがむし歯・歯周病になっている

親知らずがむし歯や歯周病になっている場合は、それらの治療は行わずに抜歯を優先することが多いです。親知らずをしっかりと磨ける状態であれば、抜かずに残すこともあります。その判断は精密検査を行わなければ下すことができません。

・親知らず周囲の歯茎が痛みや腫れを繰り返している

親知らずの周りの歯茎に痛みがあったり、腫れたりしている場合は、智歯周囲炎などの感染症が疑われます。そうした症状を繰り返している場合は、親知らずを抜歯した方が良いといえます。その状態を放置していると、顎骨骨髄炎や上顎洞炎など、さらに深刻な細菌感染症へと発展しかねないからです。

親知らずを抜歯するタイミング

上段で紹介した「抜いた方がいい親知らずの特徴」に当てはまる症状がある場合、どのタイミングで抜いたら良いのか迷うことでしょう。それはセルフチェックでしかないので、まずは専門家の意見を聞くことが大切です。

・定期検診後

親知らずを抜歯するタイミングのひとつとしては、定期検診後が挙げられます。定期検診では、歯や歯茎の状態に加え、必要に応じてレントゲン撮影も行います。その際、親知らずの状態に異常が見つかったら、抜歯を提案されることがあります。実際、親知らずの異常というのは、定期検診でたまたま見つかるケースは珍しくないのです。

・女性は妊娠前の抜歯がおすすめ

近い将来に妊娠予定の女性は、親知らずの抜歯を先に行っておいた方が無難といえます。妊娠中に親知らずが悪さを始めると、口腔内だけでなく、全身の健康状態にまで悪影響を及ぼしかねません。妊婦さんは母体が安定する妊娠中期でなければ、親知らずの抜歯を行うことが難しい点も知っておいてください。

親知らずを抜歯する際の一般的な費用

親知らずに抜歯には、基本的に保険が適用されます。具体的な費用は次の通りです。

・通常の生え方

他の歯と同じように、真っすぐ生えている親知らずは、比較的容易に抜けます。費用も3割負担で2,000~3,000円程度にとどまることでしょう。初診料や検査料なども含めると、もう少し高くなる場合もあります。

・抜歯が難しい生え方の場合

頭が少しだけ出ていたり、歯茎の中に埋まっていたりする親知らずは、抜歯の難易度が上がります。歯茎の切開や骨の切削、親知らずの分割といった処置が必要となることから、費用も3割負担で3,000~6,000円程度かかることでしょう。歯科用CTによる撮影などを行った場合は、全体としての費用が10,000円を超えることも珍しくはありません。

親知らず抜歯後の注意点

親知らずを抜歯した後には、以下の4点にご注意ください。

注意点1:うがいをしすぎない

親知らずの抜歯後にうがいをしすぎると、ドライソケットという症状を発症するリスクが高まります。これはうがいによって傷口にできたかさぶたが流れていってしまうからです。ドライソケットになると、傷口が治らず、細菌に感染しやすくなります。その結果、極めて強い疼痛に悩まされます。

注意点2:傷口が開くような行為は控える

激しい運動やお酒を飲むこと、熱い湯船に浸かることは、全身の血流が良くなって傷口が開きます。そうなると傷の治りが遅くなるだけでなく、細菌感染のリスクまで高くなってしまうのです。

注意点3:傷口を刺激しない

抜歯をした部位は、舌などでいじらないようにしてください。熱い食べ物や辛い食べ物も傷口を刺激するため、抜歯から数日は控えるようにしましょう。

注意点4:処方された薬は指示通りに飲む

親知らずの抜歯後には、抗生物質、鎮痛薬、抗炎症薬などが処方されます。それらは歯科医師の指示通りに飲むようにしてください。とくに抗生物質は処方された分をすべて飲み切ることが大切です。

プルチーノ歯科四日市院の親知らずの治療の特徴

今回は、親知らずの抜歯の判断基準や抜くタイミング、抜歯後の注意点などを解説しました。最後に四日市駅のプルチーノ歯科・矯正歯科について、簡単に紹介させていただきます。

・「歯科用CT」で精密検査の実施

当院では、親知らずの抜歯を行う前に、歯科用CTによる精密検査を実施しております。親知らずやその周りの組織の状態・位置関係などを三次元的に把握できるため、抜歯の精度も自ずと上がります。当院では歯科用CTによる精密検査を行ったからといって、費用が極端に高くなるということはありませんのでご安心ください。

・難しい症例は提携の口腔外科をご紹介します

本文でも取り上げた難症例の親知らずに関しては、当院が提携している口腔外科を紹介させていただくこともあります。その点はあらかじめご了承ください。

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