
矯正治療中に「いつ歯並びがきれいになるか?」を気にされる方が多いでしょう。
歯の動きや歯並びの変化を早く実感したいものです。
本記事では、歯並びの変化がわかるまでの流れについて解説しています。
歯が動きやすい人の特徴や、治療期間の目安についても説明しています。
矯正歯科治療中の変化が気になる人は参考にしてください。
目次
矯正歯科治療で口元の変化がわかるのはいつ?
矯正治療を始めて3ヶ月くらい経過した頃から歯の動きを実感できるようになるでしょう。
ただし、元々の歯並びの状態や治療の進行具合によっても異なります。
矯正治療では、1ヶ月で0.5mm程度歯が動きます。大きく歯が動いたとしても1mm程度が限界です。
1mm程度歯が動いただけでは目で見える変化は感じにくいため、歯並びの変化を自分で実感できるようになるまで数ヶ月は必要でしょう。
半年経過すると、大半の方が口元の変化を実感できるようになります。
矯正治療を始めてまだ変化を感じられず、不安に思っている方もいることでしょう。
まずは半年程度様子をみてみましょう。
矯正で顔も変化することがある?!
矯正治療を受けると歯並びだけでなく、顔の印象が変わることも少なくありません。
例えば、出っ歯の方が矯正治療によって歯並びが改善すると、出っ歯で出ていた口元が引っ込むため、横顔が美しくなります。
実際に鼻や目などの他のパーツが変化することはありませんが、矯正治療によって口元が整うことで「鼻が高くなったように感じる」「目が大きくなった気がする」など顔の変化を実感する方も多くいます。
矯正歯科治療で歯が動くメカニズム
矯正治療は、骨の吸収と再生が繰り返されることで歯が動きます。
歯に矯正力が加わると、引っ張られる側の骨は吸収され、反対側は新しい骨が少しずつ再生されるのです。
これを繰り返し繰り返し行われることで歯が動いていきます。
そのため、一気に大きく歯を動かすことはできません。
また、歯の根っこの形態などによっても歯が動くスピードが異なります。
単純な形をした細長い歯の根っこが1番動かしやすい形態です。
そのため、歯の根っこが4本ある下の第一大臼歯は動かすのに1番時間がかかるといわれています。
どの部分の歯を動かす必要があるかによって歯が動くスピードが変わることがわかります。
何より歯の根っこの形態は個人差があるため、一人ひとり歯の動きは異なるのです。
矯正歯科治療で変化を実感しやすい人
矯正治療で歯が動きやすい人はより早く口元の変化を実感できるでしょう。
歯が動きやすい人の特徴は以下の4つです。
・年齢が若い
・元々の歯並びがそれほど悪くない
・部分矯正が可能な症例
・悪習癖がない
それぞれの特徴を詳しく解説します。
1.年齢が若い
年齢が若いと歯が動きやすい特徴があります。
特に18歳くらいまでの成長期にあたる子どもの場合は骨が柔らかく歯が動きやすいといえます。
また、歯が動くスピードは新陳代謝にも深く関わりがあるのです。
新陳代謝が活発であれば、歯周組織の代謝も高くなり骨の吸収と再生が行われるスピードが速くなります。
新陳代謝は加齢によって低下するため、若い人のほうが歯が動くスピードが早いといえるでしょう。
2.元々の歯並びがそれほど悪くない
元々の歯並びがそれほど悪くない場合は、歯の移動距離が少なくて済みます。
トータルの矯正治療期間も短くなるため、口元の改善を早期に実感できるでしょう。
一方で歯のガタつきが大きいと歯が並ぶスペースを確保するため、抜歯が必要になるケースが多くあります。
抜歯すると歯の移動距離が大きくなるため治療期間が長くなる傾向にあります。
歯並びの変化を実感するのにも時間がかかることが多いでしょう。
3.部分矯正が可能な症例
部分矯正が可能な症例の場合はより口元の改善を早くに実感できます。
部分矯正は動かす歯の本数が数本であるため、全顎矯正に比べて治療期間が短いことが特徴です。
歯並びも早期に改善でき、歯並びが整うのにも早くに気付けるでしょう。
4.悪習癖がない
歯並びや噛み合わせに悪い影響を与える癖のことを悪習癖(あくしゅうへき)といいます。
悪習癖には舌の癖や歯ぎしり食いしばり、頬杖などがあります。
悪習癖があると、歯並びや噛み合わせが悪化する可能性が高まるのです。
矯正治療中であっても悪習癖があるとうまく歯が移動せず計画通りに治療が進まないことがあります。
悪習癖がない、もしくは改善している人は、スムーズに矯正治療を進行できるでしょう。
矯正歯科治療の治療期間を種類別に解説!
矯正歯科治療を大きく分類すると、ワイヤー矯正とマウスピース矯正の2種類に分けられます。
それぞれの治療期間について詳しく解説します。
・ワイヤー矯正
ワイヤー矯正とは、歯の表面にブラケットとよばれる装置を接着し、その上にワイヤーを通して歯に矯正力を加える治療法です。
ワイヤー矯正は昔から世界中で用いられている矯正歯科治療法であり、多くの症例に適応できる特徴があります。
ワイヤー矯正には、歯の表側に装置を装着する「表側矯正」と、装置が目立たないよう歯の裏側に装置を装着する「舌側矯正」があります。
表側矯正と舌側矯正では治療期間にそれほど大きな差はありません。
【ワイヤー矯正のメリット・デメリットと治療期間の目安】
メリット | デメリット | 治療期間 | |
表側矯正 |
・舌側矯正より費用を抑えられる ・効率よく歯を動かせる |
・装置が目立ちやすい ・歯磨きが難しい |
全顎矯正の場合:1~3年程度 部分矯正の場合:3~12ヶ月程度 |
舌側矯正 |
・装置が目立ちにくい ・舌癖の改善が期待できる |
・違和感が強い ・舌が装置に当たって傷つきやすい ・歯磨きが表側矯正よりもさらに難しい |
全顎矯正の場合:1~3年程度 部分矯正の場合:3~12ヶ月程度 |
・マウスピース矯正
マウスピース矯正とは、透明のマウスピースを1日20時間以上装着して歯に矯正力を加える治療法です。
マウスピース矯正は違和感が少なく、装置が目立ちにくいため人気があります。
結婚式などのイベント時や写真撮影時など必要に応じて装置を自分で取り外せる点も大きなメリットでしょう。
しかし、ワイヤー矯正に比べて適応症例の幅は狭く、歯を大きく動かす必要がある症例ではマウスピース矯正では対応できないこともあります。
【マウスピース矯正のメリット・デメリットと治療期間の目安】
メリット | デメリット | 治療期間 | |
マウスピース矯正 |
・装置が目立ちにくい ・違和感が少ない ・自分で装置の着脱が可能 ・口の中も装置も清潔に保ちやすい |
・装置の装着時間を管理しなければならない ・装置を紛失する可能性がある ・飲食のたびに装置を外して歯磨きを行う必要がある |
全顎矯正の場合:1~3年程度 部分矯正の場合:3~12ヶ月程度 |
矯正歯科治療で変化を感じない場合の対処法
矯正治療による歯並びの変化は個人差があるため、変化がわかるまでの期間は一括りにはできません。
しかし、長期間矯正治療に取り組んでいるのに変化を実感できない場合は不安に感じるでしょう。
万が一、矯正治療で歯の動きがわからない場合は以下の対処法を取りましょう。
・歯科医師に相談する
まずは歯科医師に相談しましょう。
何かトラブルが発生していたり、マウスピース矯正であれば正しく装置を装着できていなかったりする可能性もあります。
矯正歯科治療に問題がないか確認しておくことが大切です。
・正しく治療に取り組めているか確認する
マウスピース矯正の場合、装置の装着時間が不足していると十分に歯を動かすことができません。
長期間、装着時間を守れていない場合はマウスピースと歯並びにズレが生じる可能性もあります。
治療計画通りに進めるためには、歯科医師の指示に従うことが大事といえるでしょう。
プルチーノ歯科・矯正歯科 四日市院のご紹介
今回は、矯正治療で歯並びの変化がわかるまでの期間と、歯が動きやすいポイントについてプルチーノ歯科・矯正歯科 四日市院が解説しました。
矯正治療で歯が動くのは1ヶ月で0.5~1mm程度です。
歯の動きを目で見てわかるようになるには3~6ヶ月程度は必要でしょう。
悪習癖を改善し、歯科医師の指示通りに治療に取り組むことで矯正治療はスムーズに進められます。
当院はお子様から大人の方までの矯正治療に対応している歯科医院です。
インビザライン矯正では、インビザライン・ダイアモンド・プロバイダーの認定を受けるほど治療の実績を積んできました。
ワイヤー矯正とインビザライン矯正ではトータルの治療期間に大きな差はありません。
インビザライン矯正では、マウスピースの装着時間を守っている方こそ順調に歯が動きます。
歯の動きの変化でお悩みの方は、お気軽にプルチーノ歯科・矯正歯科 四日市院にご相談ください。