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マウスピース矯正

mouthpiece correction

矯正歯科の治療で顎変形症を治す方法や外科矯正との違いを解説

24.01.25

カテゴリ:マウスピース矯正ワイヤー矯正

鶴田 祥平

この記事の監修者。医療法人鸞翔会の理事長でプルチーノ歯科・矯正歯科の歯科医師。

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顎の骨の形態やバランスに異常が認められる顎変形症。特徴的な顔貌を呈するだけでなく、歯並びや噛み合わせにまで悪い影響が及ぶことから、治療によって改善したいと希望される方が多いです。今回はそんな顎変形症の症状や放置するリスク、歯列矯正および外科矯正で治す方法について、四日市のプルチーノ歯科・矯正歯科が解説します。

1. 顎変形症とは

はじめに、顎変形症という病気の基本事項から確認していきましょう。

① 顎変形症とは何か

顎変形症とは、その名の通り顎の形態やバランスが正常ではなく、変形が認められる病気です。遺伝的な要因によって顎に変形が現れるケースもあれば、幼児期から学童期にかけての悪習癖が顎の発育に悪影響を与えるケースもあります。

② どんな症状

顎変形症というと、顎がしゃくれて見える下顎前突の症状を指すものと思われがちですが、実際はもっと多様な症状が現れます。要は、上下顎の骨格の垂直的・水平的な位置関係に異常が見られる病気なので、ケースによっては上顎前突や開咬(かいこう)、顔貌の左右非対称などの症状が見られます。当然ですが噛む・飲み込む・しゃべる・呼吸する機能にも悪影響が及ぶため、人によって症状の現れ方も大きく異なるといえます。

③ 放置するリスク

顎変形症を治療せずに放置していると、次に挙げるようなリスクが生じるため、十分な注意が必要といえます。

リスク1:見た目のコンプレックスになる

顎変形症を患っている人の多くは、見た目のコンプレックスを抱えています。顎がしゃくれていたり、顔貌が左右非対称であったりする症状は、劣等感を抱きやすく、物事にも消極的になる傾向にあります。そのため顎変形症の治療を希望して来院される方の多くは、審美面の改善を第一に考えていらっしゃいます。

リスク2:そしゃくや消化に問題が起こる

顎変形症には、必ず不正咬合を伴うことから、そしゃく能力に問題が生じます。食べ物を効率よく噛むことができず、特定の歯に大きな負担がかかってしまいます。食べ物を十分にそしゃくしていない状態で飲み込むことから、胃腸にも過剰な負担がかかってしまうのです。その結果、歯の寿命が縮まったり、全身の健康に悪影響が及んだりする場合もあります。

リスク3:顎関節症になる

顎の骨格のアンバランスによって顎関節に過剰な負担がかかると、顎関節症を発症することがあります。顎関節症とは、顎の周りに痛みを感じたり、口を開け閉めしにくくなったりする病気です。重症化すると顎の関節がボロボロになることもあります。

2.歯列矯正で顎変形症は治せる?

次に、顎関節症を歯列矯正で治せるかどうかについて解説します。顎関節症を患っている方は、できれば外科手術を行わずに症状を改善したいと思われていることでしょう。

① 顎変形症は歯列矯正で改善が見込める

比較的軽度の顎関節症であれば、歯列矯正でも症状の改善が見込めます。歯列矯正で歯並び・噛み合わせを治すことで、上下の顎のバランスも調整できるからです。歯列矯正の方法としては、ワイヤー矯正とマウスピース型矯正の2つが挙げられます。どちらの方法が適しているかは、精密検査を行ってみなければわかりません。もちろん、患者さんの歯列矯正への要望も踏まえた上で、最善といえる方法をご提案することになります。

② 矯正歯科と顎矯正手術の違い

ここで気になるのが矯正歯科の治療と顎矯正手術との違いですね。どちらも顎関節症を根本から治す上で、重要な役割を果たす治療なのですが、施術内容には大きな違いが見られます。

【矯正治療】歯並び・噛み合わせの微調整

矯正歯科の治療は、歯並びと噛み合わせを微調整しながら理想的な形態へと近付けていくものです。そのため骨格的な異常を改善することは難しいです。

【外科矯正】顎のズレ・顔の歪みを改善する

顎矯正手術は、骨格的な異常を外科的な手法で改善する方法です。例えば、下の顎が極端に前に出ているケースでは、下顎を切除して上の顎とのバランスを整えます。歯列矯正のように歯並び・噛み合わせを細かく調整することはできません。

このように、歯列矯正と外科矯正は、施術内容から治療によって得られる結果に至るまで、根本的に異なる方法といえるのです。そして、外科矯正が適応されるケースでは、その前後に歯列矯正を行わなければ、きれいに仕上げることはできません。つまり、歯列矯正と外科矯正は、お互いを補完し合うような関係にあるといえます。

3.外科的な治療方法

続いて、外科矯正の治療方法について解説します。

① 外科矯正とは

顎関節症における外科矯正とは、顎骨を切除したり、上下の顎の位置関係を外科的に調整したりする治療法です。一般的には、外科矯正を行う前に、歯列矯正で歯並び・噛み合わせをある程度、改善しておきます。その上で、全身麻酔下での手術を実施します。顎の骨を切除する手術は数時間程度で終わりますが、10日前後の入院が必要となる点に注意が必要です。手術が終わり、患部が安定してきたら、歯列矯正を再開します。

② 外科矯正のメリット・デメリット

顎関節症を外科矯正で治す方法には、次に挙げるようなメリットとデメリットを伴います。

【メリット】

・顎変形症を根本から改善できる

外科矯正を行えば、顎変形症の原因を根本から取り除くことができます。上下顎の骨格的なアンバランスが改善されるため、後戻りするリスクもほとんどありません。

・見た目のコンプレックスが解消される

外科矯正による効果は、見た目に大きく現れます。受け口や出っ歯、開咬などに悩まされていた人は、外科矯正を行うことでそうした症状から解放されます。その結果として、見た目のコンプレックスもなくなることでしょう。

・保険が適用される

意外に思われるかもしれませんが、顎変形症における外科矯正には、保険が適用されます。全身麻酔下での外科手術というのは高額な費用がかかることから、3割負担で治療が受けられる点は非常に大きなメリットといえるでしょう。手術前後の歯列矯正にも保険が適用されますが、選択できるのはワイヤー矯正のみです。ただし、口腔機能の異常が見られなかったり、不正咬合が顎の変形と関係がなかったりする場合は、保険適用外となります。

【デメリット】

・入院と手術が必要

顎変形症の治療では、入院と外科手術が必要となります。そのため心身にかかる負担も自ずと大きくなることでしょう。学校や仕事を休む必要性も出てきます。

・手術後は腫れや痛みの症状が出る

顎変形症の治療では、手術後に顎の腫れや痛みが強く現れます。しばらくは感染症のリスクも高くなることでしょう。

・治療期間が長い

顎変形症の手術自体は、入院も含めて10日程度で終わりますが、その前後の歯列矯正も含めると、3~4年の期間を要します。

③ 気になる方はプルチーノ歯科にご相談ください

今回は、上下の顎のズレやアンバランスが認められる顎変形症の治療法について、四日市のプルチーノ歯科・矯正歯科が解説しました。軽度の顎変形症であれば、歯列矯正のみで治すことも可能ですが、中等度から重度の症例となると、外科矯正が欠かせません。そんな顎変形症の症状にお悩みの方は、いつでもお気軽に当院までご相談ください。当院では、マウスピース型矯正「インビザライン」やワイヤー矯正での顎変形症の治療に対応することが可能です。症状が重たい症例では、専門の医療機関と連携しながら治療を進めていくこともできます。もちろん、すべてのケースに対応できるわけではありませんので、まずはお話をお聞かせください。

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