マウスピース矯正のインビザラインでは、部分矯正に対応したプランもいくつか提供されています。その中でも前歯の部分矯正に相当するのが「インビザラインgo」です。インビザラインgoは、標準的なインビザライン（コンプリヘンシブ）とは異なる点が多々あるため、治療選択の際には十分な注意が必要です。今回はそんなインビザラインgoの特徴やメリット・デメリット、注意点などを四日市のプルチーノ歯科・矯正歯科がわかりやすく解説します。

インビザラインgoについて

１インビザラインgoとは

インビザラインgoは、アラインテクノロジー社が開発・提供しているマウスピース型矯正装置のひとつです。歯並びを部分的に治す際に適した矯正プランで、日本でも広く普及しています。使用できるマウスピース（アライナー）は最大20枚なので、費用が安く、治療期間も短くなっています。

２通常のインビザライン(コンプリヘンシブ)との違い

すべての歯が治療対象となるプランを「インビザラインコンプリヘンシブ」と言います。皆さんがインビザラインと聞いてまず頭に思い浮かべるものがこれに当たります。いわゆる全体矯正に該当するもので、マウスピースの使用に制限がない点が大きな特徴の一つと言えるでしょう。ちなみに、インビザラインコンプリヘンシブの標準的な症例では、50枚前後のマウスピースを使用します。

一方、インビザラインgoは、前から5番目までの歯が治療対象となります。具体的には、中切歯・側切歯・犬歯・第一小臼歯・第二小臼歯までをマウスピースで動かします。つまり、インビザラインgoでは、大臼歯を動かすことができないのです。この点は、全体矯正に当たるインビザラインコンプリヘンシブとの決定的な違いといえます。

インビザラインgoのメリット

インビザラインgoには、次にあげるようなメリットがあります。

メリット①前歯のコンプレックスを解消できる

出っ歯や受け口、乱ぐい歯など、歯並びの問題は前歯に集中していることが多いです。前歯の矯正に特化したインビザラインgoなら、口元のコンプレックスを効率よく解消できます。使用するのは透明な樹脂製のマウスピースなので、前歯を矯正中であることに気付かれにくいです。

メリット②治療期間が短い

標準的なインビザラインでは、歯を動かすのに1～2年の期間を要します。これはワイヤー矯正でも同じです。部分矯正に当たるインビザラインgoなら、半年前後で治療を終えることが可能です。前歯の歯並びの状態によっては、より短い期間で矯正できることもあります。治療期間が長いというのは、歯列矯正における最大のデメリットでもあるため、その点を解消できるのはうれしいですよね。

メリット③治療にかかる費用が安い

全体矯正のインビザラインコンプリヘンシブは、800,000～1,000,000円程度の費用がかかりますが、部分矯正のインビザラインgoであれば、600,000円前後で治療を受けられます。治療にかかる費用が大幅に安くなる点もインビザラインgoの数あるメリットのひとつといえるでしょう。

インビザラインgoのデメリット

インビザラインgoには、メリットだけではなくデメリットも伴います。

デメリット①適応できない症例も少なくはない

すべての歯を動かせるインビザラインコンプリヘンシブは、ほとんどの症例に適応できます。歯列全体に矯正力を作用させることができる点は、極めて大きなメリットといえるのです。一方、前から5番目までの歯が治療対象となるインビザラインgoは、自ずと適応症も狭まってしまいます。それでもいろいろなケースに使えはするのですが、ご自身の歯並びに適応できるか知りたいという方は、まずカウンセリングを受けてみてください。

デメリット②歯を削ることもある

部分矯正であるインビザラインgoは、短期間で治療を終えることから、抜歯をすることはまずありません。歯を抜くとそれだけ多くの歯の移動が必要となるからです。そのためスペースが不足しているケースでは、歯の横幅を細くする「IPR（アイピーアール）」という処置を施すことが多くなります。IPRとは、ストリッピングやディスキングとも呼ばれる処置で、歯の側面を少しだけ削ります。複数の歯に処置を施すことで、まとまった量のスペースを確保できます。IPRを行ったからといって、歯にダメージが及んだり、痛みを感じたりすることはまずありませんのでご安心ください。

デメリット③仕上がりに満足できないことがある

上でも述べたように、インビザラインgoで使えるマウスピースの枚数は、インビザラインコンプリヘンシブよりかなり少ないです。最大で20枚までしか使用できないため、すべてのマウスピースを使い終わっても仕上がりに満足できないこともあります。これはインビザラインgoに限らず、すべての部分矯正に共通して言えることです。

インビザラインgoの注意点

インビザラインgoは、短期間で安く前歯をきれいにできるマウスピース矯正ですが、注意しなければならない点もいくつかあります。

１治療出来ない症例がある

繰り返しになりますが、インビザラインは前歯だけの部分矯正です。大臼歯と呼ばれる奥歯を動かすことができないため、そもそも治療できない症例というものが存在しています。一見すると前歯だけに乱れがあるように見えても、実際は奥歯にも原因が存在していることも珍しくありません。そうしたケースは部分矯正のインビザラインgoではなく、全体矯正のインビザラインコンプリヘンシブが推奨されます。インビザラインgoでは治療できない症例に無理やり適応しても、良い結果は得られないことでしょう。

２決められた治療の流れを守る

インビザラインgoは、前歯の歯並びの治療を手軽に行える方法ですが、決められた治療の流れやルールを守らないと、適切な効果が得られません。マウスピースを1日20～22時間装着すること、1～2週間ごとに次のステージへ移行すること、定期的に通院することなどをしっかり行うことで初めてきれいな歯並びを手に入れられます。

３取扱のある医院が限られる

インビザラインgoは、インビザラインの中でも少し特殊なプランなので、取り扱っている歯科医院も一部に限られます。標準的なインビザラインコンプリヘンシブによるマウスピース矯正を行っているからといって、インビザラインgoに対応しているとは限らないのです。

プルチーノ歯科・矯正歯科の矯正治療

マウスピース矯正のインビザラインに力を入れている四日市のプルチーノ歯科・矯正歯科には、次に挙げるような特徴があります。

特徴(1)インビザラインgoに対応している

当院では、今回のテーマであるインビザラインgoに対応しております。前歯だけを短期間できれいにしたいという方は、いつでもお気軽にプルチーノ歯科・矯正歯科四日市院までご相談ください。

特徴(2)インビザライン矯正の実績が豊富

プルチーノ歯科・矯正歯科では、これまでたくさんのインビザラインの症例に当たってまいりました。インビザラインに関する知識や技術には自信がありますので、関心のある方はご連絡ください。当院はインビザライン・ダイヤモンド・プロバイダーの認定を受けております。

特徴(3)先進の設備を導入

当院は、高精度歯型3Dスキャン 「iTero element 5D （アイテロ エレメント 5D）」を導入している歯科医院です。口腔内スキャナーを使うことで、精密な歯型取りが可能となるため、インビザライン矯正の精度も自ずと向上します。マウスピース作製のための時間も大幅に短縮できます。