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悪い歯並びにはいろいろな種類がありますが「オープンバイト」の症状をお持ちの方は、苦労されていることも多いかと思います。もしもお子さまにオープンバイトの症状が認められる場合は、早急に矯正歯科を受診しましょう。今回はそんなオープンバイトの症状や原因、放置した場合のリスクなどを四日市のプルチーノ歯科・矯正歯科がわかりやすく解説します。
1オープンバイト(開咬:かいこう)とはどのような症状か
オープンバイトというのは、あまり耳慣れない言葉ですよね。専門的には「開咬症(かいこうしょう)」と呼ぶのですが、そうなると余計にどのような症状なのかがわからなくなるかと思います。ただ、実はこの“開咬”という文字に具体的な症状が込められているので、歯医者さんでも診断名をそのままお伝えすることもあるかと思います。
◎咬んだ時に開いている状態?
一般的な開咬は、奥歯で自然に噛んだ時に、上下の前歯の間に不自然なすき間が生じる状態を指します。重症度の高いケースでは、噛んだ状態でも指が1本入るような空間ができます。ただ、開咬は前歯部だけにできるものではなく、奥歯でも生じることがあります。前歯は噛めていても、奥歯では噛めずにすき間ができている状態ですね。そのためさらに専門的には、前者を「前歯部開咬症」後者を「臼歯部開咬症」と診断しますが、今回は前歯部の開咬に焦点を当てて解説を進めていきます。
2オープンバイト(開咬)になる理由や原因
オープンバイトになる主な原因は以下の4つです。
▼遺伝的なもの、生まれつき
オープンバイトは、骨格的な異常によって引き起こされることがあります。そうしたオープンバイトは、遺伝的な要因が強く、ご兄弟や親御さまにも同様の症状が見られやすいです。遺伝的もしくは生まれつきのオープンバイトであっても、早期に治療を開始することで症状の改善が見込めます。ですから、幼児期にオープンバイトの症状が認められた場合は、できるだけ早い時期に矯正相談を受けるようにしましょう。
▼爪咬みや指しゃぶり等のクセ
爪を咬んだり、指しゃぶりをしたりする癖があると、前歯の歯並びが悪くなってオープンバイトを誘発することがあります。これら習癖は、出っ歯の原因にもなりやすいです。
▼舌の位置や動きによるもの
オープンバイトの原因として頻繁に見受けられるのは「舌突出癖(ぜつとっしゅつへき)」です。舌を前方に突き出す癖で、小さなお子さまがよくしていますよね。その仕草自体はとても可愛くて微笑ましいのですが、習慣化していると上下の前歯が前方へと倒れ込みます。その結果、上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)になることもあれば、今回のテーマであるオープンバイトが誘発されることもあるのです。
そのため私たち歯科医師は、オープンバイトのお子さまが来院した際にはまず舌癖を疑います。ちなみに、舌の運動だけではなく、舌の位置が悪いことでもオープンバイトになることもあります。
▼口呼吸によるもの
口呼吸では、常に唇が開いた状態となっています。それはお口周りの筋肉が弛緩している状態でもあり、前歯に対して適切な圧力がかかりません。鼻呼吸をしている場合は、前歯に対して常に一定の圧力が加わり、前方に傾くのを防いでくれているため、出っ歯やオープンバイトになりにくくといえるのです。さらに口呼吸は、上の顎の成長を遅らせることで、出っ歯やオープンバイトを誘発しやすることもあります。
3オープンバイト(開咬)で起こりうる5つのリスク
開咬であるオープンバイトは、放置すると以下に挙げるようなリスクを伴います。
▼前歯で噛めなくなる
オープンバイトで最も感じやすいデメリットは、食べ物が噛みにくいことです。前歯は食べ物を噛み切るためにあるのですが、上下にすき間があるオープンバイトではその機能を果たすことができません。これは食事の際にとても大きなストレスとなるだけでなく、食べられる食品の幅も狭くなるというデメリットがあります。
▼奥歯の顎関節や筋肉に対して負担がかかる
前歯で食べ物を噛み切れなくなると、奥歯に過剰な負担がかかります。大きな状態の食べ物がお口の送り込まれるため、奥歯はすりつぶすだけではなく、噛み切る機能も担わなければならなくなるからです。その結果、奥歯がすり減って寿命が短くなったり、顎の関節や筋肉に炎症が生じて顎関節症などを引き起こしたりするのです。
▼唇が閉じられない状態になる
中等度から重度のオープンバイトでは、唇を閉じることが難しくなります。いわゆる“お口ポカン”の状態が日常的に続くことになり、お口の乾燥を招きます。小児期においては、お口周りの筋肉や顎の骨の発育を遅らせることになるため深刻です。始めはただの癖だった口呼吸がオープンバイトを引き起こし、やがては意識的にも唇を閉じることが難しくなるのがこの歯並びの怖いところです。
▼虫歯の原因や歯周病になり口臭が強くなる
唇が閉じられないことで口腔内が乾燥し、唾液による自浄作用・殺菌作用・抗菌作用・再石灰化作用などが低下します。そうなると細菌の活動が活発化して虫歯や歯周病のリスクが上がると同時に、口臭も発生しやすくなります。
▼言葉を発すさる際に発音しづらい
オープンバイトは、上下の歯列間にすき間があることで息漏れが生じたり、舌の運動が妨げられたりした結果、発音障害を伴うことも少なくありません。これもオープンバイトで悩まされやすい症状のひとつです。普段から発音のしづらさを感じていて、オープンバイトの症状が見られる場合は、まず矯正歯科に相談することをおすすめします。
4矯正治療でオープンバイト(開咬)は治せる?
このように、オープンバイトにはさまざまなリスク・デメリットを伴いますが、矯正歯科での治療で改善することが可能です。重症度の高いオープンバイトは、外科矯正が必要となることも多いですが、基本的にはマウスピース型矯正装置やマルチブラケット装置を用いた「歯列矯正」で改善できます。
5オープンバイト(開咬)はプルチーノ歯科・矯正歯科ではどう治す?
四日市のプルチーノ歯科・矯正歯科では、オープンバイトをマウスピース矯正(インビザライン)で改善することができます。場合によっては抜歯や歯の側面を削るストリッピングなどが必要になるかもしれませんが、透明なマウスピースを使った矯正法でもオープンバイトは治せることが多いです。オープンバイトをできるだけ負担の少ない方法で治療したい、その症状を改善したいという方は、お気軽に当院までご相談ください。当院は四日市でインビザライン矯正に力を入れている歯科医院です。
6まとめ
今回は、開咬であるオープンバイトについて、四日市のプルチーノ歯科・矯正歯科が解説しました。オープンバイトは、ある意味で出っ歯や乱ぐい歯よりも厄介な歯並びであり、放置するリスクは非常に大きいです。それだけにできるだけ早期に矯正した方が良いと言えます。奥歯や顎の関節など、口腔周囲の組織を守る意味でもオープンバイトは積極的に治していきましょう。四日市のプルチーノ歯科・矯正歯科ならそのお手伝いができます。
院長・医師・スタッフ一同皆様のご来院をお待ちしております。大型駐車場もありお車でお越しの方にもアクセスが良くご利用いただきやすいかと思います。是非ご予約いただき御来院ください。