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歯並びの治療は、子どもの頃でなければ受けられないと思われがちです。実際、皆さんの周りにも子どもの頃に矯正治療を受けていたお友達がいらっしゃったことでしょう。とくに中学生くらいでブラケット装置を使っていると、日常生活に不便がありそうに感じたのではないでしょうか。そんな矯正歯科治療は大人になってからでも受けることが可能です。今回はそんな大人の矯正歯科治療について、プルチーノ歯科・矯正歯科がわかりやすく解説します。
▼矯正治療の種類
矯正治療は子どもが受ける「小児矯正」と大人が受ける「成人矯正」の2つに大きく分けることができます。これらは名称が違うだけでなく、治療によって得られる効果や矯正方法、対象年齢など異なります。
小児矯正とは?
小児矯正は、子どもの歯で構成される「乳歯列期」と大人の歯が混ざってくる「混交歯列期」に受けることができる矯正歯科治療です。具体的な年齢は、3~12歳くらいでしょうか。乳歯というのは、生後6~8ヶ月くらいから生え始め、3歳くらいには生えそろいます。その頃に骨格的な異常が見受けられる場合は、矯正治療を始めることもあります。小児矯正の主な目的は、顎の骨の発育を正常に促すことです。歯並びの土台となる顎の骨を成長期にしっかり発育させることで、将来的な歯列不正・不正咬合を防ぐことが主な目的となっています。
成人矯正とは?
成人矯正とは、大人が受ける矯正歯科治療です。原則そして、大人の歯が生えそろい、顎の骨の発育も完了している必要があります。年齢的には12歳くらいからが対象となりますが、身体の成長・発育には個人差があるため、一概に語るのは難しいです。
▼大人の矯正歯科の特徴
大人の矯正歯科治療=歯列矯正
矯正歯科の治療では、「歯列矯正」という名前もよく耳にしますよね。矯正治療と歯列矯正を同じ意味で使っている方もいらっしゃいますが、実際は少し異なります。というのも、矯正治療は顎の骨の発育を促したり、外科手術によって顎骨を切除したりする処置も含まれるからです。つまり、矯正治療というのは、歯並びや噛み合わせの治療の“総称”といった方が正確かもしれませんね。一方、歯列矯正は歯並びの乱れを細かく整える治療であり、大人の矯正歯科治療がこれに当たります。
大人の矯正歯科治療の年齢制限について
大人の矯正治療に年齢制限はありませんが、あえていうなら“下限”が存在しています。上述したように、永久歯が生えそろっておらず、顎の骨の発育も途上にあるような年齢では、そもそも大人の矯正歯科治療を行うことができないからです。
ちなみに、歯列矯正は12歳くらいから適応され始めるのですが、実はまだこの時期は顎の発育力が残っていたりします。その力を利用して歯列矯正を行う治療を厳密には、小児矯正の2期治療と呼んでいます。ですから、細かくいうと大人の矯正歯科治療は、顎の骨の発育が完全に終わる15歳くらいからが対象となるのです。そして、大人の矯正歯科治療に上限は設けられていません。
大人の矯正歯科治療の種類
大人の矯正歯科治療である歯列矯正は、マルチブラケット装置を用いる「ワイヤー矯正」と透明なマウスピース型矯正装置を用いる「マウスピース矯正」の2つに大きく分けられます。四日市で大人の矯正歯科治療を検討中の方は、この2つのうちのどちらかを選択することになります。
▼ワイヤー矯正について
固定式の矯正装置
ワイヤー矯正は、矯正歯科治療の中で最もスタンダードな矯正法です。歯列の表側にブラケットと呼ばれる四角いパーツを設置して、金属製のワイヤーを通します。矯正歯科治療と聞いてまず思い浮かべるのがこのワイヤー矯正ですよね。固定式の矯正装置であることから、さまざまなメリット・デメリットを伴います。
ワイヤー矯正のメリット
ワイヤー矯正で用いるブラケットと矯正用ワイヤーは、歯科医院で歯科医師が設置します。極めて専門性の高い知識や技術を要する処置であり、矯正を専門に行っている歯科医院に任せるのが良いかと思います。装置の装着から毎月の調整まで、すべて専門家に行ってもらえる点はワイヤー矯正の大きなメリットといえるでしょう。また、固定式の装置なので、患者様ご自身が装着時間を管理する必要もありません。そして何より、適応症が広く、ほとんどの歯並びを治すことが可能です。
ワイヤー矯正のデメリット
ワイヤー矯正のデメリットとしては、まず「装置が目立ちやすい」点が挙げられます。歯列の表側に金属製のブラケットやワイヤーが装着されていると、どうしてもそこ目がいってしまいますよね。また、ブラケット装置は複雑な構造を呈していることから、食べかすや歯垢などがたまりやすく、矯正期間中は虫歯・歯周病リスクが高くなりがちです。その他、装置が粘膜を刺激して痛い、歯の移動に伴う痛みが比較的強い、などのデメリットも伴います。
▼マウスピース矯正について
取り外し式の装置
マウスピース矯正は、取り外し式の装置を用いる治療法です。ワイヤー矯正と比べると歴史はまだ浅いですが、大人が受ける矯正歯科治療として「インビザライン」はとても有名ですよね。矯正用ワイヤーを使用しない着脱式のマウスピース矯正には、次に挙げるようなメリットとデメリットがあります。
マウスピース矯正のメリット
マウスピース矯正の最大のメリットは「装置が目立たない」ことです。とくに大人になると仕事の関係上、口元の審美性に気を遣う場面が多くなりますよね。接客業の方は、始めからワイヤー矯正を選択肢に入れていないケースも珍しくありません。そこで有用なのがマウスピース矯正です。マウスピース矯正の代名詞ともいえるインビザラインでは、透明なポリウレタン製のマウスピースのみを使用することから、周囲に気付かれることなく矯正を進められます。比較的弱い力で歯を移動させるため、治療に伴う痛みも少ないです。さらには、食事や歯磨きを普段通りに行えるというメリットも付随します。
マウスピース矯正のデメリット
マウスピース矯正は、ワイヤー矯正ほど適応できるケースが多くありません。また、マウスピースの装着時間は自己管理となる点もデメリットに感じやすいことでしょう。逆に、装置の着脱を自分でしっかり管理したいという方には、強く推奨できる矯正法といえます。
▼四日市で大人の矯正歯科治療を受けるなら当院まで
四日市で大人の矯正歯科治療を検討中の方は、ぜひプルチーノ歯科・矯正歯科までご相談ください。四日市でも大人の矯正歯科治療に対応している歯医者は少なくありませんが、“マウスピース矯正だけ”というところが意外に多いです。当院ならマウスピース矯正とワイヤー矯正はもちろんのこと、子どもの矯正歯科治療にも対応しております。
▼まとめ
今回は、大人が受ける矯正歯科治療について解説してきましたがいかがだったでしょうか。子どもの矯正歯科治療との違いについても理解していただけていれば幸いです。そんな大人の矯正歯科治療に関心のある方は、いつでも四日市のプルチーノ歯科・矯正歯科までご連絡ください。当院はインビザラインの歯科矯正治療実績が評価され、「インビザライン・ダイヤモンド・プロバイダー」に認定された歯科医院です。マウスピース矯正に関しても、精度の高い矯正治療を提供できます。ご来院の際はWEBもしくは電話のいずれかの方法で事前にご予約いただき、ご来院ください。