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歯科治療では「差し歯」という装置を使用することが多々あります。今現在、差し歯による治療を検討中の方は、どのような装置なのか気になりますよね。見た目が似たものに「インプラント」があるため、どちらにしようか迷われている方もいらっしゃることでしょう。今回はそんな差し歯とインプラントについて、四日市のプルチーノ歯科・矯正歯科がわかりやすく解説します。
1,差し歯とは
差し歯とは、虫歯や外傷などで失った歯質を補うための装置です。「被せ物」や「クラウン」と呼ばれることもあるため、混乱している方も多いですが、基本的にはすべて同じものです。今回は「差し歯」という名称で解説を進めていきます。
差し歯とインプラントの違い
差し歯とインプラントは、外観に大きな違いはありません。使用する素材によっては、まったく同じ見た目に仕上がることもあるかもしれませんが、この2つは根本的に異なる装置です。
◎差し歯は残った歯質に被せる装置
差し歯が適応される症例には、必ず「歯根」が残っています。歯茎の中に埋まっている歯の根っこで、これがなければ人工歯を“差す”ことができません。ですから、差し歯は進行した虫歯で、歯の頭の部分である歯冠(しかん)が大きく欠けてしまったケースに使われることが多いのです。歯根までなくなってしまったら、差し歯を使うことができなくなります。
◎歯を丸ごと1本失ったらインプラント
虫歯や歯周病を重症化させると、最終的には抜歯を余儀なくされます。その時に適応されるのがインプラントです。つまり、歯を丸ごと失った状態では差し歯を装着することは不可能であり、人工歯根を埋入できるインプラントでなければ治療できないのです。もちろん、ブリッジや入れ歯といった選択肢もありますが、今回は差し歯とインプラントの違いに焦点を当てていきます。
差し歯のメリットデメリット(インプラントとの比較)
インプラントと比較した場合、差し歯には以下に挙げるようなメリットとデメリットがあります。
【差し歯のメリット】
◎費用が安い
差し歯には保険が適用されます。硬質レジンや銀歯、CAD/CAM冠(キャドキャムカン)といった保険の差し歯は、3割負担で5,000~10,000円程度で作れます。ですから、費用をとにかく安く抑えたいという方には、保険の差し歯がおすすめといえます。
自費の差し歯なら、オールセラミックやジルコニア、ゴールドなど、審美性・機能性・耐久性・生体安全性を追求した治療が可能となります。それでも費用は20,000~200,000円程度であり、インプラントよりも安い値段で治療できます。
◎治療期間が短い
差し歯の治療は、インプラント治療よりも期間が短いです。ケースによって大きく異なるのですが、比較的簡単な症例であれば、1ヵ月くらいで治療が完了します。歯の神経を抜いて、根管内をきれいにお掃除しなければならない症例では、2~3ヵ月の期間を要することもありますが、少なくとも半年以上はかかるインプラント治療と比較するとかなり短いですよね。
◎歯根を残せる
差し歯による治療では、歯根を残すことができます。これはインプラントとの決定的な違いです。天然の歯根が残せることは、人工歯の機能性や耐久性、顎の骨の健康維持に有利であり、差し歯を選択する最大のメリットと言っても過言ではありません。ただし、歯根が正常な状態であることが前提となります。
◎外科手術が不要
差し歯は、通常の歯科治療で装着することができます。歯の形をドリルで整えて型取りを行い、模型上で差し歯を設計・製作します。歯の神経を抜く処置や根管治療が必要になる場合は少し負担が大きくなりますが、インプラントの外科手術ほど大変なプロセスはありません。
【差し歯のデメリット】
◎寿命が短い?
使用する素材や選択する治療法によっても大きく変わりますが、差し歯の寿命はインプラントよりも短くなることが多いです。例えば、保険診療で銀歯を入れた場合、平均的な寿命は5~7年程度と言われています。自費診療でセラミックやジルコニアを使用すれば、寿命も長くなりますが、総じてインプラントよりも短くなりやすいといえます。ちなみに、インプラントには10年保証があり、治療後のメンテナンスやセルフケアを徹底していれば、寿命を15年、20年と延ばし続けることも難しくないのです。
◎歯を大きく削る・神経を抜く
差し歯を装着するためには、それなりに多くの歯質を削らなければなりません。神経を抜く処置(抜髄)や根管治療が必要となるケースも珍しくないでしょう。抜髄をすると、歯が脆くなるだけでなく、外からの圧力などを感じることができなくなるため、歯根の破折を招きやすくなります。虫歯の再発リスクも高くなります。
差し歯を利用するリスク
差し歯は、歯根を残すことができる治療法ですが、以下のようなリスクを伴います。
・虫歯が再発して再治療が必要になる
・抜髄によって歯が脆くなり、歯根が折れるなどのトラブルに見舞われる
・残っている歯根を土台として人工歯を被せるため、インプラントのように美しく仕上がらないことがある
・不十分なケアによって寿命が短くなり、結局は抜歯をしなければならなくなる
これらはあくまでリスクなので、すべての差し歯のケースで起こるわけではありません。その点はご注意ください。
2,差し歯とインプラントどっちにしたら良い?
ここまで、差し歯とインプラントの違いについて解説してきました。どちらにもメリットとデメリットの両方があり、ケースによって最善といえる治療法は変わってくるのが現実です。そう言われると余計に治療選択で迷ってしまうかと思いますので、ひとつのわかりやすい指標をお伝えしておきます。
歯根が残っているなら差し歯も可能
現状、歯根が残っている場合は、差し歯とインプラントのどちらかを選ぶことができます。歯根の状態が良ければ、差し歯をおすすめする歯科医師が多いです。なぜなら、天然の歯根というのはとても貴重なものだからです。歯根が残っていても状態が悪い場合は、インプラントが適しているかもしれません。精密検査を行った上で、慎重に検討する必要があります。
歯根が残っていない場合はインプラントを行う
虫歯や歯周病、外傷などで歯を丸ごと1本失っている場合は、差し歯という選択肢はなくなります。歯根から回復できるインプラントで治療を進めていきましょう。歯根が残っていない状態で差し歯を装着することは不可能です。
3,差し歯もインプラントも対応可能なプルチーノ歯科のご紹介
四日市のプルチーノ歯科・矯正歯科なら、差し歯もインプラントにも対応しております。
プルチーノ歯科・矯正歯科の特徴
当院は、「できるだけ削らない」「音への配慮」「痛みに配慮」した歯科治療を心がけておりますので、歯医者さんが苦手という方でも安心して通院できます。保険の差し歯治療はもちろん、オールセラミッククラウンやメタルセラミッククラウンといった自費の差し歯治療、インプラント治療にも対応しております。まずはご要望をお聞かせください。
設備紹介
四日市のプルチーノ歯科・矯正歯科は、マイクロスコープや歯科用CTなど、先進の医療機器を完備しております。精密な差し歯治療やインプラント治療は当院にお任せください。インプラント治療を行うための特別診療室も設けられており、外科手術を安全に実施する環境も整っております。
4,まとめ
今回は、差し歯を検討中の方に向けて、差し歯とインプラントの違いを四日市のプルチーノ歯科・矯正歯科が解説しました。差し歯とインプラントは適応症が異なる装置であり、選択に迷う場面に一部に限られます。それは歯根が残っている場合です。歯根の状態が良ければ差し歯が推奨され、歯根の状態が悪ければインプラントの方が適しているといえます。そんな差し歯とインプラントで迷われている方は、いつでもお気軽に当院までご相談ください。
当院はイオンタウン四日市泊内にて診療を行なっており、大型駐車場もあるためお車でお越しの方にもアクセスが良くご利用いただきやすいかと思います。予防歯科や小児歯科・小児矯正、ホワイトニングなど患者様みなさまの様々なご相談やご要望に合わせて対応しております。診療は木曜日を定休日として土日祝日も実施しております。
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