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歯周病によるトラブルとセルフチェック方法を四日市市の歯医者が解説

23.10.19

カテゴリ:PMTC一般歯科症例

鶴田 祥平

この記事の監修者。医療法人鸞翔会の理事長でプルチーノ歯科・矯正歯科の歯科医師。

一般歯科治療成人矯正治療小児育成矯正インビザラインを用いた矯正治療インプラント治療ホワイトニング予防歯科治療などお口のお悩みに幅広くお応えしています。
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歯に直接的なダメージを与える病気は「虫歯」ですが、歯を喪失するリスクが高いのは「歯周病」です。歯周病は、歯茎の病気であり、エナメル質や象牙質を溶かすわけではないのになぜ歯を喪失するリスクが高いのか。今回はそんな歯周病の特徴や原因、予想されるトラブルなどについて、四日市の歯科医院である「プルチーノ歯科・矯正歯科」が解説します。歯周病のセルフチェック方法や予防法などについてもご説明しますので、関心のある方は参考にしてみてください。

歯周病について

まずは歯周病に基本事項から確認していきましょう。

歯周病とは何?

歯周病とは、お口の中で繁殖する歯周病菌によって引き起こされる病気です。歯周病を発症すると歯茎や顎の骨に炎症反応が起こり、さまざまな症状を誘発します。冒頭でも触れましたが、日本人が歯を失う原因の第一位となっているため、十分な注意が必要です。ちなみに歯周病は、日本人の成人の約8割が発症しているともいわれています。

歯周病の原因とは?

歯周病は、歯の表面に歯垢・歯石が形成されることが主な原因です。そうした歯の汚れが歯周病菌の温床となり、繁殖を促すことで歯茎に感染するのです。鏡を見て歯垢や歯石が目立つようであれば要注意といえます。

なぜ放置してはいけないの?

虫歯は歯質がどんどん溶かされていく病気なので、放置してはいけない理由もすんなり理解できるかと思います。一方、歯周病は歯茎の腫れなどがメインとなると病気であり、目に見える形で何かが壊れていくわけではないため、放置しても大きな問題にはなりそうにないイメージをお持ちかもしれませんね。けれども実際はそんなことはありません。

肉眼では気付きにくいかもしれませんが、歯周病を放置していると、顎の骨と歯茎が破壊されていきます。最近、歯が伸びたように感じる、歯と歯の間の距離が広くなった、歯がグラグラと動揺する、といった症状が見られる場合は、顎の骨と歯茎の破壊が進んでいる証拠です。そして、歯周病によって破壊された組織は自然に治らないことから、放置するリスクも極めて高くなっているといえるのです。さらに歯周病には、全身にまでさまざまな悪影響を及ぼすリスクがあることを忘れてはいけません。

歯周病菌は全身にまで影響を及ぼす

お口の中で繁殖した歯周病菌が全身を巡ると、深刻な全身疾患のリスクを上昇させます。妊婦の方は早産・低体重児出産、高齢の方は誤嚥性肺炎のリスクも高まるため、歯周病を放置することだけは絶対にしないようにしてください。歯周病は歯や歯茎だけに悪影響を及ぼす病気ではないのです。

歯周病によるトラブル

歯周病を治療せずに放置していると、次に挙げるようなトラブルが発生しやすくなります。

トラブル1:歯を失う

歯周病の末期症状では、歯を支える顎の骨がボロボロになります。歯がグラグラと動揺する症状です。その段階で直ちに歯が抜け落ちるわけではりませんが、抜かなければより深刻な症状へと発展しかねないため、歯科治療で抜歯が適応されます。

トラブル2:血管が硬くなる・詰まる

歯周病菌が歯茎の血管から全身を巡るようになると、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞といった病気のリスクを上昇させます。

トラブル3:糖尿病になる

血管内に入り込んだ歯周病菌は、炎症性物質であるサイトカインの産生量を増やして、インスリンの働きを邪魔します。インスリンは血糖値を下げることができる唯一のホルモンなので、その働きが阻害されると糖尿病リスクが高まるのです。

トラブル4:誤嚥性肺炎にかかる

高齢の方は飲み込む力が弱まっています。食事中よくむせる人は、食べ物を食道ではなく、気道へと誤嚥してしまっているため、十分な注意が必要です。その際、お口の中で歯周病菌が繁殖していると、唾液や食物と一緒に細菌まで気道へと運ばれ、誤嚥性肺炎を引き起こしてしまうのです。

トラブル5:早産・低体重児出産のリスクが上がる

妊娠中は、全身の健康に気を遣うことは多いのですが、お口にまで気が回る人はそれほど多くはありません。そもそもお口は赤ちゃんがいる子宮とは距離が遠く、多少、不衛生になっても妊娠に悪影響が及ばないと考えている方が少なくないようなのです。そこで女性の方には是非とも知っておいていただきたいのが歯周病による早産・低体重児出産のリスクです。血流に乗った歯周病菌は、容易に至急まで到達します。そこで炎症反応を引き起こすことで、出産に関わる筋肉が異常をきたし、早産・低体重児出産が誘発されることがあります。

歯周病セルフチェック

ここまでは、歯周病の原因や症状、トラブルなどについて解説してきました。歯周病の怖さを知ると、自分が発症していないかどうか気になることかと思います。以下に、歯周病をセルフチェックできる項目を載せますので、関心のある方はご自身で確認してみてください。

【セルフチェック】

☑歯茎が赤い、もしくは黒ずんでいる
☑歯茎が腫れてむくんでいる
☑体調の良し悪しによって歯茎の腫れも変化する
☑口臭が強くなった
☑起床時に口の中が粘つく
☑歯が伸びたように見える
☑歯茎が下がってきた
☑歯と歯の間に食べ物が詰まりやすい
☑歯茎から膿が出ている
☑歯がグラグラ揺れる

この中でひとつでも当てはまる症状がある場合は、歯周病が疑われます。できるだけ早く歯医者さんに診てもらい、正確な診断を受けましょう。とくに「歯が伸びたように見える」を含む後半の症状は、もうすでに歯周病がある程度、進行していうことを意味するため、早急な対処が必要といえます。かけがえのない天然歯を失わないためにも、歯周病は早期治療を心がけてください。

正しい口腔ケアで歯周病予防

歯周病は虫歯と同じく、自然には治らない病気です。進行すること歯を喪失するだけではなく、脳梗塞や糖尿病、誤嚥性肺炎といった重篤な全身疾患を誘発するため、予防にするに越したことはありません。その際、重要となるのが口腔ケアです。

◎プラークフリーな状態を目指しましょう

歯周病菌は、歯石がなければ繁殖することが難しいです。そして歯石は、歯垢が石灰化を受けて形成されるものなので、歯垢のない口内環境を築くことで歯周病も自ずと予防できます。ただ、歯垢が一切ないプラークフリーな状態というのは、正しい口腔ケア方法を身に付けなければ実現できません。どんなに歯磨きが上手な人でも、やはり磨き残しは生じてしまうものなのです。そこで有用なのが歯科の定期検診ですね。定期検診では、正しい歯磨きの方法をブラッシング指導で学ぶことができます。その方法を毎日の口腔ケアで実践していきましょう。

プルチーノ歯科のご紹介

四日市の歯医者「プルチーノ歯科・矯正歯科」では、歯周病や虫歯を予防しやすくなる定期検診やPMTCに力をいれています。正しい口腔ケア方法を身に付けて、歯周病を効率よく予防したいという方は、ぜひ当院までお越しください。当院の予防処置やクリーニングを担当する歯科衛生士は、マイクロスコープまで使いこなすことができます。歯周病菌の温床となる歯垢・歯石・バイオフィルムを一掃することで、清潔な口内環境を構築・維持しやすくなります。

まとめ

今回は、歯周病によるトラブルやセルフチェックの方法などを四日市の歯医者「プルチーノ歯科・矯正歯科」が解説しました。本文でもお伝えした通り、歯周病はある意味で虫歯よりも厄介な病気です。そのリスクはすべての人にありますが、とりわけ注意が必要なのは妊娠中の女性や高齢の方などです。歯周病を放置して重症化させると、思いもよらないような深刻な症状・病気へと発展しかねませんので、可能な限り予防していきましょう。四日市のプルチーノ歯科ならそのお手伝いができるかと思いますので是非ご相談ください。

スムーズな診療にあたって事前にご予約をいただご来院いただけますと幸いです。医師ならびにスタッフ一同皆様に安心して治療に臨んでいただき、お口のお悩みを解消できるよう努めてまいります。

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