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親知らずは、お口に関するさまざまなトラブルの原因となりやすい歯であり、いつかは抜かなければならないと思っている方も多いことでしょう。今回はそんな親知らずの処理・治療方法について、四日市市のプルチーノ歯科が解説します。
1.「親知らず」とは何?
1-1そもそも親知らずとは
親知らずとは、最後に生えてくる永久歯で、専門的には「第三大臼歯(だいさんだいきゅうし)」と呼ばれています。いわゆる“奥歯”であり、6番目や7番目の歯と同じような形をしているのですが、生え方に異常があることが多く、お口のトラブルメーカーとなっています。
1-2何歳くらいで生えてくるのか
親知らずは20歳前後に生えてくるのが一般的です。早い人では15歳くらいに生えてくることもありますが、7番目の歯が生えてきてからかなりの年月が経過することに変わりはありません。しかも、親知らずは成人してからも生えてこない場合も珍しくなく、一生涯、歯茎の中に埋まっているケースもあります。そもそも親知らずが歯茎の中に存在してないこともありますので、気になる方は歯医者さんのパノラマレントゲン撮影で確認しておきましょう。
1-3なぜ親知らずを抜歯するのか
親知らずに問題が起こると、抜歯適応されるケースが非常に多いです。それは次に挙げるような理由があるからです。
理由1:親知らずは汚れた溜まりやすい
親知らずは生え方に異常があることが多く、清掃性が悪いです。そのため、虫歯や歯周病の治療を行ったとしてもまたすぐ再発してしまいます。それならば抜歯をしてしまった方が予後も良くなります。
理由2:周りの歯に悪影響を与える
真横を向いているような親知らずは、手前の歯を圧迫して歯根を溶かしてしまうことがあります。そのまま放置すると手前の歯が虫歯になったりするため、親知らずを抜歯します。
理由3:歯並び・噛み合わせを悪くする
矯正治療では、あらかじめ親知らずをすべて抜歯することが多いです。これは親知らずが全体の歯並び・噛み合わせに悪影響を及ぼしやすいからです。もちろん、矯正治療を受けない場合でも、歯列全体の状態を良好に保つために、親知らずを抜歯することがあります。
2.親知らずの治療を医師に相談したほうが良いタイミング
次に挙げるような症状が現れている場合は、まず歯科を受診しましょう。
2-1親知らずが虫歯になっている
親知らずが虫歯になっている場合は、迷わず歯科を受診してください。親知らずもその他の歯と同じように虫歯が進行していきます。放置すると周りの歯にまで虫歯が広がってしまいます。早めの診療をおすすめします。
2-2親知らずが歯周病になっている
親知らずは、その他の永久歯よりも歯周病リスクが高くなっています。「智歯周囲炎(ちししゅういえん)」と呼ばれる親知らず特有の歯周病があるくらいですから、これって親知らずの歯周病?感じた時点で歯科を受診してください。親知らずの歯周病は完治させるのが難しく、抜歯適応されるケースが多いです。
2-3親知らずの周りで腫れや痛みが認められる
虫歯や歯周病には見えないけれど、親知らずのあたりが痛い、腫れているような感じがする、といった症状が認められる場合も早急に歯科を受診してください。親知らずが歯茎の中で悪さをしている可能性があります。
3.親知らずを抜歯した後の注意点
親知らずを抜いた後は、以下の点にご注意ください。
3-1全身の血行が良くなることを避ける
激しい運動や飲酒、熱い湯船に浸かることは、全身の血行を良くしてしまうため、親知らずの抜歯後はしばらく控えるようにしましょう。
3-2親知らずを抜いた部分で噛まない
親知らずを抜いた部分は、ケガを負った状態と同じです。ケースによってはきちんと縫合もしていますが、その部分で食べ物を噛んだり、歯ブラシで刺激したりすると、傷口が開いてしまいます。出血も止まらなくなり、傷の治りが遅れてしまいますので患部に刺激を加えないようにしてください。
3-3うがいをやり過ぎない
抜歯直後は出血が止まらないなどの症状で、ついついうがいをしてしまいますが、それは決して良いことではありません。抜歯をした場所は“かさぶた”ができることで、傷の治癒が進んでいきます。うがいを繰り返し行ったり、ブクブクと強くゆすいだりすると、かさぶたが取れてしまい、「ドライソケット」と呼ばれる骨が剥き出しの状態となることがあります。ドライソケットでは歯茎を新しく作る材料がなくなり、傷口が治癒しないまま激しい痛みや細菌感染を伴うようになるため、極めて深刻な状態に発展しかねないため、うがいは控えるようにしてください。
4.親知らずを抜歯する時の歯科医院選びのポイント
4-1痛みに配慮した治療
親知らずの抜歯では、必ず表面麻酔や局所麻酔を用いることから、治療中に痛みを感じることは基本的にありません。ただ、処置が荒いと麻酔でも痛みを抑えることが難しくなります。ですから、痛みに配慮した治療を行っている歯科医院を選ぶことが望ましいといえます。
4-2検査に使う設備の充実度
親知らずの抜歯は、小手術とも呼べる外科処置であり、事前の検査が重要となります。ケースによっては、重要な血管や神経の位置を3次元的な把握できる歯科用CTが必要となることもありますので、設備の充実度にも着目しましょう。
4-3経験・実績の豊富さ
親知らずの抜歯の精度は、これまでの経験や実績に左右される部分が大きいです。過去にさまざまなケースに対応してきた歯科医師ほど、親知らずの抜歯が“上手い”と言っても間違いではありません。
5.プルチーノ歯科のご紹介
最後に、四日市市のプルチーノ歯科について簡単にご紹介します。
5-1無痛治療への取り組み
当院では、痛みの少ない治療に努めております。親知らずの抜歯でも行う局所麻酔では、コンピューター制御の麻酔器を使用して痛みに配慮しております。一定の速度で薬液を注入できるため、麻酔をかける時の痛みも最小限に抑えられます。
5-2マイクロスコープ等の最新設備を完備
歯はとても小さい器官であり、肉眼では確認できない点も多々あります。そこで有用なのが歯科用ルーペやマイクロスコープです。とくにマイクロスコープは肉眼の20倍程度まで視野を拡大できるため、治療の精度を大きく向上させることが可能です。
5-3様々な歯のお悩みに応える治療を提供
四日市市のプルチーノ歯科では、親知らずの抜歯以外にもインプラント治療や矯正治療、セラミック治療などにも対応しておりますので、お口に関するお悩みはいつでもお気軽に当院までご相談ください。