日本人は、歯並びだけでなく、歯の色や形、大きさなどにはあまりこだわりがないことで有名でした。政治家やコメンテーターなどでも、比較的年齢が高い方は今でもその傾向があると言わざるを得ません。その一方で、若年層から中年層にかけては口元への関心が高まる傾向にあり、審美歯科治療を受ける人も年々、増加しています。今回はそんな審美歯科治療の種類やメリット・デメリットについて、三重県のプルチーノ歯科・矯正歯科が詳しく解説をします。
目次
【1】 審美歯科治療とは
美容外科ならよくわかるけれど審美歯科はよく知らない。そんな方に向けて、まずは審美歯科治療の種類とメリット、注意点を大まかにご説明します。
① 審美歯科の種類
審美歯科は正式な診療科名ではなく、厳密な定義はないのですが、一般的には修復治療、クリーニング、ホワイトニングなどの種類に分けられます。
・審美修復物
審美修復物とは、いわゆるセラミック治療です。セラミック製の被せ物や詰め物、シェルなどを装着して歯の色・形・大きさなどを美しく整えます。ひと言でセラミックといってもその種類は豊富で、それぞれに異なるメリットとデメリットがあるため、ご自身に合ったものを選ぶことが大切です。
・クリーニング
クリーニングは、歯科医院で受ける歯のお掃除です。その中でも自費診療で受けることができるPMTC(ピーエムティーシー)は、歯の審美性の向上に大きく寄与します。
・ホワイトニング
ホワイトニングは、漂白作用のある薬剤を使って、歯のしつこい黄ばみ・黒ずみを取り除く処置です。すべての処置が歯科医院で完結するオフィスホワイトニングと患者さんが自宅で施術するホームホワイトニングの2つに大きく分けられます。
② 審美歯科治療を受けるメリット
審美歯科治療は原則として自費診療となるため、費用が少し多めにかかるというデメリットを伴いますが、歯の美しさを追求できるというメリットが得られます。歯の色調やサイズ、形態などを患者さんのご要望に沿って調整できるため、理想に近い口元を手に入れられます。そうして得られる美容効果は、想像以上に大きいものです。実際、歯のクリーニングやホワイトニングをヘアケアやスキンケアと同様に考える人が増えてきています。
③ 治療を受ける際の注意点
上でも述べたように、審美歯科治療に保険は適用されません。治療にかかった費用は全額自己負担となることから、保険診療よりも高額になる点にご注意ください。また、審美歯科治療の質や精度というのは、歯科医師の技術や歯科医院の設備によって大きく変わる点も要注意といえます。とくに審美修復物を用いた治療は、歯科医師の技術・知識・経験・センスなどが結果を大きく左右します。
【2】 審美修復物を用いた治療例
次に、審美修復物を用いた治療例を材料別に解説します。すべてセラミック材料であるのですが、特徴やメリット・デメリットに違いが見られます。この中からご自身の希望に合ったものを選ぶと良いでしょう。
① ジルコニア
・ジルコニアの特徴
ジルコニアは、酸化ジルコニウムからなるセラミックです。金属と同等の硬さを備えており、「ホワイトメタル」や「人工ダイヤモンド」と呼ばれることもあります。近年、ジルコニアの開発が進み、歯科治療のさまざまな場面で活用されるようになっています。顎の骨に埋め込む人工歯根(インプラント体)にジルコニアが用いられることもあるくらい、応用の幅が広い材料といえます。
・ジルコニアを用いるメリット
ジルコニアは金属に匹敵する硬さを備えているため、強い力がかかりやすい奥歯に使っても割れることはほとんどありません。白色を呈しており、審美面においても有利に働きます。生体への安全性も高いことから、被せ物の土台として使用することも可能です。土台をセラミック材料で作ることができれば、歯茎との境目に金属色が目立つようなこともなくなります。
・ジルコニアを用いるデメリット
ジルコニアは、オールセラミックと比べると「透明感」に劣ります。そのため前歯の治療をジルコニアだけで行うと、違和感が生じることもあります。また、ジルコニアは硬すぎることから、噛み合う天然歯を傷つけるリスクも伴います。
② オールセラミック
・オールセラミックの特徴
透明感・色調・光沢が本物の歯そっくりなセラミック材料です。歯科材料の中で最も美しいといわれています。
・オールセラミックを用いるメリット
天然歯そっくりに仕上げられることから、高い審美性が求められる前歯の治療に適しています。
・オールセラミックを用いるデメリット
オールセラミックは、強い圧力がかかると割れてしまう場合があります。これはジルコニアとの大きな違いです。
③ ハイブリッドセラミック
・ハイブリッドセラミックの特徴
セラミックとレジンを混合した材料です。審美性・機能性・耐久性は、セラミックとレジンの中間的な性質を持った材料といえます。
・ハイブリッドセラミックを用いるメリット
ハイブリッドセラミックは、比較的安い価格で審美修復治療を行えます。オールセラミックやジルコニアよりは安く、歯科用プラスチックよりはやや高い費用がかかります。
・ハイブリッドセラミックを用いるデメリット
ハイブリッドセラミックは、その他のセラミック材料と比較すると、経年的な摩耗や変色が起こりやすいです。
④ ラミネートベニア
・ラミネートベニアの特徴
歯の表面にセラミック製のチップを貼り付ける治療法です。前歯の色や形、歯並びを治すのに重宝します。
・ラミネートベニアのメリット
ラミネートベニアでは、歯をほとんど削らずに審美修復治療が行えます。天然歯へのダメージを最小限に抑えられる点は、極めて大きなメリットといえます。
・ラミネートベニアのデメリット
ラミネートベニアは、基本的に前歯に適応される治療法です。また、強い力がかかると剥がれたり、割れたりするため十分な注意が必要です。
【3】 クリーニングでの審美歯科治療例
歯のお掃除であるクリーニングでも、審美歯科治療は行えます。
① PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)
PMTCは、専用の機材を使って歯をお掃除する歯科処置です。エアフロ-のようなジェットクリーニングでは、タバコのヤニによるしつこい着色汚れも効率よく取り除けます。30~60分間程度の診療時間の中で、歯のお掃除だけを行うことから、歯の審美効果はかなり高くなっているといえるでしょう。
【4】 ホワイトニングでの審美歯科治療例
歯医者さんで受けるホワイトニングも審美歯科治療の一例です。三重県のプルチーノ歯科・矯正歯科では、スーパーポリリン酸ホワイトニングに対応しております。
◎スーパーポリリン酸ホワイトニングとは?
スーパーポリリン酸ホワイトニングとは、ポリリン酸ナトリウムを主成分としたホワイトニングで、ブラッシングやクリーニングでは落とせない汚れを安全な形で取り除けます。施術後は歯が持つ本来の白さ以上の美しさを手に入れることができます。
【5】 プルチーノ歯科・矯正歯科での審美歯科治療について
今回は、審美歯科治療の特徴や種類、メリット・デメリットについて解説しました。三重県で審美歯科治療を検討中であれば、ぜひプルチーノ歯科・矯正歯科までご相談ください。最後に、当院の審美歯科治療の特徴をご紹介します。
① 機能性や審美性を考慮した補綴治療の提供
当院の修復・補綴(ほてつ)治療では、機能性だけではなく審美性も考慮しております。見た目を美しくすることも追求した治療法を提案させていただきます。
② 歯の本来の美しさを回復させるクリーニング
当院では、熟練した技術を持った歯科衛生士がクリーニングを担当いたします。歯垢や歯石、ステインを取り除くことで、歯が持つ本来の美しさを取り戻せます。
③ 痛みに考慮した最新のホワイトニング手法
プルチーノ歯科・矯正が採用している「スーパーポリリン酸ホワイトニング」は、一般的なホワイトニングとは異なり、歯がキーンとしみる知覚過敏が起こりにくいです。施術直後に食事をすることもできるため、日常生活に支障をきたすことはありません。