矯正治療は、いろいろな場面で痛みを感じることがあります。歯並びというのは、そう簡単に治せるものではなく、顎の骨にしっかりと埋まっている歯を半ば強引に動かさなければならないため、それ相応の痛みが生じるのです。そこで気になるのが子供の矯正ですね。小児矯正は発育期に行う治療なので、大人の矯正とは少し異なる面があります。今回はそんな小児矯正に伴う痛みについて、四日市のプルチーノ歯科・矯正歯科がわかりやすく解説します。
目次
▼矯正中の子供が感じる痛みとは
1矯正治療で痛みを感じる?
結論から言うと、子供の矯正治療でも痛みを感じることはあります。それは矯正治療を行う上で避けて通ることはできません。ただし、大人の矯正と比較すると痛みが弱いことが多いです。お子さまによってはほとんど痛みを感じないこともあります。刺激に敏感なお子さまの場合は、強い痛みを感じることもありますので、その点はご注意ください。
2矯正治療で痛みを感じるタイミング
子供の矯正治療で痛みを感じるタイミングは、主に3つです。
◎矯正装置の装着を始めた時
初めて矯正装置を装着した時は、ほとんどのお子さまが痛みを感じるものです。お口の中はとてもデリケートであり、砂が1粒でも入っただけで違和感が生じるため、矯正装置のような大きな異物が入れば、相応の痛みや不快感を伴います。とくに装置の矯正力が残っている間は、比較的強い痛みが生じるでしょう。装置の装着および調整から2~3日経過すると、矯正力が消費されて痛みも徐々に軽くなっていきます。
◎歯の移動・顎の拡大が起こっている時
小児矯正によって歯が移動したり、顎が拡大されたりしている時は、子供も痛いと感じます。これは大人の矯正と同じですね。顎の拡大に伴う痛みは、小児矯正ならではといえます。とりわけ「急速拡大装置(きゅうそくかくだいそうち)」のような極端に強い力がかかる矯正法は、大人の矯正よりも痛みが強くなりますが、すべてのケースで使用するわけではありません。ちなみに、歯の移動や顎の拡大に伴う痛みは、装置の調整から2~3日、長くても1週間で消失します。それよりも長く痛みが続いたり、日を追うごとに症状が強くなったりする場合は、何らかの異常が生じているかもしれませんので主治医に相談しましょう。
◎矯正装置が当たっている時
使用する矯正装置の形態によっては、歯茎や頬の内側、舌などの粘膜に当たることがあります。口腔内の粘膜は傷付きやすく、ちょっとした刺激でも痛みを感じやすいです。口内炎が何度も生じたり、お子さまが痛みを我慢できずに装置を外したりしてしまう場合は、トラブルや故障が起こっている可能性があります。必要に応じて修理や調整を加えてもらいましょう。
▼治療方法ごとの痛みの種類やタイミング
小児矯正に伴う痛みの程度や種類、タイミングは、治療方法によっても異なります。
1ワイヤー矯正
◎痛みは比較的強い
ワイヤー矯正に伴う痛みは、子供でも比較的強いです。ワイヤー矯正は、1本1本の歯にブラケットを設置して、金属製のワイヤーで歯を力強く動かしていく矯正法なので、自ずと痛みや不快感も強くなります。顎の骨がまだ柔らかい子供の場合は、大人よりも痛みは少なくなっていますが、それでも歯が「圧迫される」「引っ張られる」ような痛みは避けられません。矯正装置が当たって痛いという症状も主にワイヤー矯正で生じます。
◎痛みが出るタイミングは?
ワイヤー矯正で痛みが出るタイミングは、前段で解説した通りです。装置を始めて装着した時、ワイヤーを調整した時、歯が動いている時、装置が当たっている時です。とくに強い矯正力がかかっている時は、食べ物を噛むと痛みが生じやすくなっています。ワイヤー矯正は、治療の性質上、痛みを感じることが多いシステムと言わざるを得ません。
2マウスピース矯正
◎痛みは比較的弱い
マウスピース矯正は、ワイヤー矯正よりも治療に伴う痛みが弱いです。矯正用のマウスピースは、歯や顎に比較的弱い力しかかからないため、施術に伴う痛みも少なくなっているのです。ちなみに、子供のマウスピース矯正にはいろいろな種類があります。当院で取り扱っているのは、「インビザラインファースト」と「プレオルソ」と呼ばれる装置で、それぞれ用途が少し異なりますが、治療に伴う痛みが少ないという点においては共通しています。
◎痛みが出るタイミングは?
マウスピース矯正で痛みが出るタイミングは、装置を装着した時、交換した時、歯が動いている時、食べ物を噛んだ時です。マウスピース型矯正装置は、設計がとてもシンプルで、表面も滑らかなので、粘膜を傷付けたり、刺激したりするようなことはまずありません。
▼矯正治療で痛みを軽減するためのポイント
子供の矯正治療に伴う痛みを軽減するためには、以下の4点に注意しましょう。
1食べ物に注意する
子供の歯並びの治療でも、歯に強い矯正がかかっている時は噛むと痛いです。症状が強く現れている時は、硬い食べ物をそしゃくすることが困難となりますので、あまり噛まずに飲み込めるものを選ぶにようにしてください。痛みがあるのに無理して噛むのは良くありません。
2運動するときに注意する
ワイヤー矯正を選択した場合は、運動時に注意が必要です。顔面にボールが当たるようなトラブルが起こると、装置が壊れるだけでなく、お口の中に大きなケガを負ってしまいます。また、矯正に伴う痛みが強い時に激しい運動をするのも良くありませんので、親御さまがしっかりとサポートしてあげてください。
3通院をきちんとする
矯正治療では、定期的な通院が必須となっています。忙しいという理由から通院を先延ばしにしていると、お子さまのお口の中や矯正装置のトラブルに気付くのが遅れます。その結果、歯や顎の発育に深刻な悪影響を及ぼすこともあるため、十分な注意が必要です。子供の矯正治療の通院は、主治医の指示通りに行うようにしましょう。
4自宅でのケア
矯正中の自宅でのケアを怠ると、治療に伴う痛みが出やすくなります。例えば、装置のケアが不適切だと形が変形したり、故障したりすることで歯や粘膜に不適切な力がかかります。着脱式の装置の場合は、装着する時間を守らないことで痛みも出やすくなります。当然ですがお口や装置のお掃除もしっかり行う必要があります。
▼プルチーノ歯科の小児育成矯正のご紹介
今回は、小児矯正に伴う痛みについて、四日市のプルチーノ歯科・矯正歯科が解説しました。子供の矯正は大人よりも痛みが少なくなっているものの、適切なケアや注意を怠ることで、思いもよらないトラブルに見舞われることがありますのでご注意ください。それでは最後に、当院の子供の歯並びの治療「小児育成矯正」についてご説明させていただきます。
1小児育成矯正とは?
小児育成矯正とは、顎の成長発育をコントロールすることができる治療です。骨格的な異常を根本から改善できるため、歯を抜く確率を減らせます。出っ歯や受け口、乱ぐい歯といったコンプレックスを自然な形で解消できます。
2痛みの少ないマウスピース矯正を採用
四日市のプルチーノ歯科・矯正歯科では、小児育成矯正に痛みの少ないマウスピース矯正を採用しております。本文でも触れたプレオルソは、口呼吸や顎の前後的・左右的なズレの改善、口腔周囲筋や舌のトレーニングをするのに最適です。インビザラインファーストは、皆さんもよくご存知のマウスピース型矯正装置です。どちらも子供が痛みを感じることが少ない矯正法となっています。
3子供の矯正の実績が豊富
当院は、子供の矯正治療の実績が豊富なので、さまざまな症例に対応できます。お子さまが痛みを感じないよう、細かい点にまで配慮いたしますので、四日市で小児矯正を検討中の方は、ぜひプルチーノ歯科・矯正歯科までご相談ください。