子どもの矯正は、使用する装置も治療期間もケースによって大きく変わります。歯並びや顎の状態によっては大人の矯正以上に時間がかかることもあるため、途中で止めたいと感じるかもしれません。そこで今回は、小児矯正を途中で止めることは可能なのか、途中で止めた場合はどんなデメリットを伴うのか、そして中断した小児矯正を再開することはできるのかについて、四日市のプルチーノ歯科・矯正歯科が詳しく解説します。
目次
▼小児矯正は途中で止められる?
まずは小児矯正を中断することの可否についてです。小児矯正は少し特殊な治療なので、そもそも途中で止められるのか疑問に思っている方も多いことでしょう。
1途中で止められるの?
結論から言うと、小児矯正を途中で止めることは可能です。それが被せ物治療やインプラント治療ともなると、中断することに大きな支障をきたしますが、歯並びの治療であれば、その性質上、途中で止めることは可能です。ただし、後段で解説する通り、実にたくさんのデメリットを伴うことから、小児矯正の中断はあまりおすすめできません。
2再開できる?
途中で止めた小児矯正をどこかのタイミングで再開することは可能です。小児矯正を中断してから数ヵ月程度であれば、治療への影響もそれほど大きくはありませんが、数年ともなると歯並びや顎の発育にまで大きな支障をきたすことでしょう。注意しなければならないのは、歯並び・噛み合わせは年月とともに変化する点です。小児矯正を中断したからといって、歯並び・噛み合わせがその状態で固定されるわけではないのです。治療を再開する頃には、お口の環境も大きく変化していることでしょう。
▼途中で止めるデメリット
小児矯正を途中で止めると、次に挙げるようなデメリットが発生します。
デメリット(1)後戻りが生じる
これは子どもの歯並びの治療に限らず、すべての矯正に共通していえることです。矯正治療を途中で止めると、歯並びが元の状態へと戻って行きます。矯正装置を頑張って装着した時間まで無駄になってしまうので、お子さまもがっかりすることでしょう。当然、小児矯正の使ったお金も水の泡となります。
デメリット(2)噛み合わせが悪くなる
矯正治療の途中の段階は、噛み合わせが合っていないことが多いです。歯を移動する過程で噛み合わせが一時的に乱れ、上手に噛めない状態となります。そこで矯正を止めてしまうと、噛み合わせの悪い状態だけ残って、歯並びが悪化することもあるのです。さらには、顎の関節に過剰な負担がかかり、顎関節症を引き起こすリスクも生じます。これはお子さまのお口の健康に極めて大きなデメリットをもたらします。
デメリット(3)小児矯正ならではの効果が得られなくなる
小児矯正には特別な効果が期待できます。それは顎の骨の発育をコントロールするという効果です。日本人の歯並び・噛み合わせの異常のほとんどは、顎の骨の大きさやバランスの異常に由来していることから、それを根本から改善できる小児矯正は、極めて有用といえるのです。小児期の矯正を途中で止めてしまうと、そうした効果が得られなくなるというデメリットが生じます。
前段でも述べたように、小児矯正を中断してもどこかのタイミングで再開することは可能ですが、12歳以降になると顎骨が発育する力を利用できなくなるため、小児矯正が持つ本来のメリットも享受できなくなります。
デメリット(4)再開する場合はまたゼロから?
中断した小児矯正を再開する場合は、基本的にまたゼロからやり直すことになります。矯正の再開だからといって治療にかかる期間が短くなるわけではありませんし、費用も安くなりません。これはお子さまにとっても親御さまにとっても極めて大きなデメリットといえるでしょう。
▼小児矯正の手法とメリット
ここまでは小児矯正を途中で止めるデメリットについて解説してきましたが、ここからは小児矯正の手法とメリットについてご説明します。小児矯正を検討中で子どもが止めたくなったらどうしようと不安に感じている方や今現在、止めたい状態にある方にぜひ読んでいただきたいです。
1ワイヤー矯正
◎特徴とメリット
ワイヤー矯正は、1本1本の歯にブラケットと金属製のワイヤーを装着する治療法です。最もスタンダードな矯正法であり、今も昔も世界中で広く利用されています。ほとんどの歯並びを治すことができ、装置を自分で着脱する手間もかかりません。矯正装置がギラギラとしていて恥ずかしい。ワイヤーが粘膜に当たって痛い。といった理由で矯正を途中で止めたくなる人も少なくありませんが、それぞれ対処する方法が用意されています。
◎止めたい理由の解消方法
まず見た目の問題は、プラスチックやセラミックで作られた審美ブラケットを選択することで解消できます。いわゆるクリアブラケットやセラミックブラケットなら歯列に自然と溶け込むため、ギラギラと目立つことはありません。次に金属製のワイヤーに関しては、白い塗料でコーティングされたものを選ぶと良いです。一般的にはホワイトワイヤーと呼ばれるもので、こちらも審美ブラケットと同様、歯列に自然と馴染みます。
装置による刺激は、ワイヤーを曲げたり、ブラケットの位置を調整したりすることで改善できます。そもそも小児矯正の診療実績豊富な歯医者さんなら、ワイヤーがお口の粘膜を傷付けるような状態をあらかじめ避けることができます。歯の移動に伴ってワイヤーが動いても、相談すればすぐに調整してくれることでしょう。
2マウスピース矯正(プレオルソ)
◎特徴とメリット
プレオルソは、マウスピースタイプの矯正装置を装着して治療する方法です。主に口呼吸の改善やお口周りの筋肉のトレーニング、舌の位置の正常化などの作用が期待できます。自宅にいる時だけ装着すれば良いので、お子さまの心身にかかる負担は極めて少ないです。プレオルソによる小児矯正では、顎の発育も正常化されていきます。
◎止めたい理由の解消方法
プレオルソは、インビザラインと比較すると少し大きめのマウスピースとなっており、装着感が嫌で止めたいと感じることはあります。ただ、プレオルソもインビザライン同様、1週間もすると慣れてきて違和感・異物感がほぼなくなります。装置が当たって痛い場合も歯科医院で調整することができますので、主治医にまず相談することをおすすめします。プレオルソは、小児矯正の中でも快適に治療を進められる装置となっているため、途中で止めるお子さまはほとんどいらっしゃいません。
▼プルチーノ歯科・矯正歯科の小児矯正
今回は、小児矯正を途中で止めることの可否やデメリットについて、四日市のプルチーノ歯科・矯正歯科が解説しました。子どもの矯正は途中で止めるとデメリットが大きいので、最後までやり遂げるのが望ましいです。子どもの矯正治療の実績豊富な当院であれば、子どもが途中で止めたいと思わせない、快適な小児矯正を提供できます。
特徴(1)プレオルソに対応
四日市のプルチーノ歯科・矯正歯科では、途中で止めたいと思いにくいプレオルソやインビザラインファーストに対応しております。どちらもマウスピースタイプの矯正装置で、子どもの歯並びの治療を快適に進めていくことができます。
特徴(2)小児矯正の診療実績が豊富
当院ではこれまでたくさんの子どもの歯並び治療を行ってまいりました。その経験からも子どもが矯正を止めたいと感じる理由やそれに対処する方法についても熟知しております。小児矯正を途中で止めさせたくない場合はもちろん、途中で止めた矯正を再開したいと考えている場合もまずは当院までご相談ください。
特徴(3)一人ひとりに合ったプランをご提案
当院の小児矯正は、いろいろなパターンで受けることが出来ます。プレオルソやインビザラインファースト、お口周りの筋肉を鍛えるMFTなどを組み合わせることで、効率よく歯並びを改善できます。ていねいにカウンセリングしたのち、お子さまに最善といえるプランを提案させていただきますので、お気軽にご連絡ください。